優れた環境技術を世界に発信する「川崎国際環境技術展2019」が7日、川崎市川崎区のカルッツかわさきで始まった。
水素エネルギーや電気自動車、リサイクルなど地球環境を守るための最新技術を一堂に集めて紹介。
市内の中小企業が知恵を絞り考案したユニークな製品も並ぶ。
8日まで、入場無料。
同市などでつくる実行委員会の主催。
11年目を迎えた今回は「未来を創る川崎イノベーション展」も同時開催し、「エコとテクノロジーの祭典」と銘打って企画された。
あいさつに立った福田紀彦市長は「風水害が多発するなど(温暖化対策で)生活スタイルを変えていく必要がある。公害を市民や企業、行政の力で解決してきた川崎から変えるための知恵や技術がつまった展示会」と話した。
市内の企業・事業所を中心に過去最大の181団体が270ブースを出展。
次代のエネルギーとして注目される水素について原料調達から販売までの流れを説明する展示や、二酸化炭素(CO2)排出量の少ない液化天然ガスに関して最初の輸入から50周年を迎えた現在までの足跡をたどる展示などが並ぶ。
市内の電気工事業や建設業の11社でつくる市新エネルギー振興協会(鈴木和彦会長)は、電力会社の送電網につながっていない独立電源(オフグリッド)の移動式の小さな家(タイニーハウス)を出展した。
20フィートコンテナサイズで、家の屋根部に取り付けた太陽光パネルで発光ダイオード(LED)ライトや冷暖房の電源を供給。
バイオトイレも備え、災害時の避難住宅として活用できる。
清掃会社のアイ・ビー・エス(中原区)は、カーペット床材の清掃技術を紹介。
矢野智之社長は「従来は廃棄して燃やされていたものを、きれいに仕上げるのでCO2排出を抑えられる」と話していた。
神奈川新聞より