2020年東京五輪・パラリンピックのメダルをリサイクル金属だけでつくる取り組みが進む中、「銀不足」の懸念が高まっている。
銅は回収開始からの1年で必要量の半分が集まったものの、銀は銅の倍近くが必要で、現状のままでは足りなくなる見通しだ。
回収期限は1年後に迫り、大会組織委員会は、窓口を全国の大学や郵便局に拡大し、回収ペースを加速させる。
ロンドン大会やリオデジャネイロ大会ではメダルの材料の一部にリサイクル金属を利用したが、東京大会では五輪史上初めて、不要になった携帯電話などの小型電子機器から取り出した金属だけでメダルを作る計画を進めている。
小型電子機器は「都市鉱山」とも称され、1台のノートパソコンには、金約0.3グラム、銀約0.84グラム、銅約81.6グラムが使われており、小型電子機器に含まれる希少金属の量で、日本は世界有数とされている。
読売新聞より