JA全農と段ボールの製造・販売を手掛けるレンゴーは、段ボール製で簡単に組み立てることができる売り棚を共同開発した。
農産物などの販売イベントでの陳列に活用できる。
軽くて持ち運びがしやすく売り場の設営が簡単。
JAなどの利用を想定する他、同商品を通じてショッピングセンター(SC)などに地産地消コーナーの設置を呼び掛け、国産農畜産物の消費拡大などにつなげる。
マルシェなどの販売イベントで使う従来の売り棚は、コストが高く、保管場所も必要な上、設営に時間がかかるなどの課題があった。
全農は、軽さと丈夫さを兼ね備えた段ボールを扱う同社と協力し開発した。
商品は「マルシェキット」と名付けた。
商品を入れる陳列箱が縦に三つ置ける棚一つと、平台二つをセットにした。
道具を使わずに簡単に組み立て・片付けが可能。
厚さ17センチの段ボールに収納できる。
軽量で収納すれば女性が1人でも持ち運びできるという。
繰り返し使える上、傷めば段ボール資源としてリサイクルでき、環境にも優しい。
販売価格は未定。
今夏から発売する予定だ。
全農は1月に開かれた「SCビジネスフェア」に出展し、同商品を紹介した。
SC内に地元産の食材を販売するマルシェを導入することで、地域活性化とSCの魅力向上につながることを提案。
売り場設営が簡単にできることや、売り場の演出としても活用できるとPRした。
日本農業新聞より