廃校舎で熟成した生ハム

 

児童数の減少で廃校になった秋田県大館市の旧山田小学校が、生ハム工場に生まれ変わった

 

同市出身の白神フーズ社長、根田哲雄さんが「廃校舎には大きな窓が多数あり、冷涼な風が吹き抜ける環境は生ハムづくりに適している」と判断。

 

児童たちの 歓声が響いた児童会室などで、約3,000本の生ハムが風通しを良くするための席替え(吊るし替え)をし、卒業(熟成)を待つ。

 

「水温が5度以下になる12月下旬から1月にかけて、地元産の三元豚のモモ肉の血抜き、天日塩のすりこみなどの仕込み作業を行い、1年半ほど風通しの良い旧校舎内で熟成します」(工場長・夏井雅人さん)

 

同社の生ハムは、スペイン語で「山のハム」を意味する「ハモンセラーノ」製法。

イタリアのプロシュート、中国の金華ハムと並んで世界三大ハムの一つとされる。

世界自然遺産・白神山地を渡る冷涼な風に育まれた国産生ハムを味わってみたらいかがだろう。

 

 

 

読売新聞より

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