再生砕石で基準認証

 

東京都環境局は10月6日、再生砕石の利用拡大支援制度で初となる基準認証について、取得証の交付式を行った。

 

再生砕石は、品質のばらつきや、広域的で公的な品質基準がないこと、産廃であるコンクリート由来であることからの忌避感などにより利用拡大が十分とは言えなかった。

 

この状況に対して東京都環境局が審査の上で認証(基準認証)するとともに、認証した基準に沿った再生砕石を製造できる施設を認証(施設認証)することで、利用拡大に向けた取り組みを支援する制度となる。

 

 

 

今回認証した品質基準としては「東京ブランド“粋な”えこ石」として路盤材、浸透トレンチ材、グラベルコンパクション材、裏込材についてそれぞれが対象となる。

 

基準認証の取得者となったのは、(一社)東京都産業廃棄物協会、(一社)東京建物解体協会、(一社)東京建設業協会、再生砕石問題ワーキンググループ(永井文男座長)となる。

 

3団体とワーキンググループからそれぞれ高橋俊美会長、高山眞幸会長、松村博専務理事、永井文男座長か交付式に出席。

再生砕石ワーキンググループの副座長を務める成友興業の細沼順人社長は、「再生砕石はまだまだ有効利用できる貴重な資源で、行政からの認証というのは極めて重要。世の中に認知され、広く使われるように努力していきたい。また製品の有害物評価について、環境省の方針のもと、各自治体でのとらえ方があるが、東京都が現状有姿のまま評価できるよう決断してくれた。強く期待している」と話した。

 

永井座長は「3団体は時に利益が相反することもあるが、一致団結して、新しい基準を作り、今日を迎えた。普及を広げていきたい」と述べた。

 

 

 

循環経済新聞より

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