環境省は4月20日、Webサイト「熱中症予防情報サイト」内で平成29年度の暑さ指数(WBGT)の情報提供を開始した。
実施期間は9月29日まで。
昨年(2016年)は5月13日に情報提供をスタートしたが、今年は約3週間前倒しの公開となった。
暑さ指数の予測値や実測値を配信するメール配信サービスも開始された。
暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature、湿球黒球温度)とは、熱中症の予防を目的に、1954年にアメリカで提案された指標。
気温と異なり、暑さ指数は湿度、熱環境、気温の3つの指標を取り入れ、人体と外気の熱のやりとり(熱収支)に着目している。
環境省によると、暑さ指数における温度基準は、25度未満が「注意」、25度以上~28度未満が「警戒」、28度以上~31度未満が「厳重警戒」、31度以上が「危険」を示す。
環境省によるWebサイト「熱中症予防サイト」では、暑さ指数や熱中症の対処方法を公開。
日時や地図をクリックすると、エリアの暑さ指数を調べることができる。
4月20日からは、暑さ指数をメールで配信するサービスの提供もスタート。
全国841か所の観測地点を5つまで選べ、設定した暑さ指数レベルに応じたメールを受信できる仕組みだ。
利用は無料。
このほかWebサイトでは、「暑さ指数ランキング」や「生活の場の暑さ指数」も公開中。
ゴールデンウィークの旅行や行楽に向け、行き先の暑さ指数を調べてみるとよいだろう。
なお、4月25日午後3時時点で暑さ指数がもっとも高いのは、暑さ指数25.2度の沖縄県久米島。
【佐藤亜希】
リセマムより