昨日一昨日と各地で成人式が行われた様で晴れて
成人の仲間入りをした皆様に心からお祝いを申し上
げます
さて沖縄では例年・・・荒れる成人式として一部の若
者が暴れる姿が全国ネットで放送されることも度々
で何とも情けないと思っているのですが、家でゆっく
りと休んでいると朝からパトカーのサイレンが鳴り響
き外を覗くと暴走行為をしている成人が追われてい
る光景を目にしました
数時間の間に私の家から見える国道をパトカーや
白バイが20台以上は通ったでしょうか
大人の自覚が全く足りませんねぇ
と思っていたらインターネットのニュースに『全く荒れ
ない成人式』と言うのが目に飛び込んできました
どういう事なのか?記事を読むと・・・。
あの忌まわしい東日本大震災で死者・行方不明者
832人、建物の約6割が全壊した大きな被害を受け
た町の一つ宮城県南三陸町で当時中学生だった1
84人が成人式を迎えた記事が掲載されていました。
その中で新成人を代表して挨拶した町職員の浅野
祐介さんの言葉が心に響いたのでご紹介させて頂
きたいと思います
『私達はこの町で多くの喜びや悲しみを経験してきま
した。同じ目標に向かい協力し合ったこと、同じ壁を
共に乗り越えてきたこと。数え切れないほどの経験
や思い出が私達を成長させてくれました。
しかし、共に過ごしてきた日々の中にも、一人一人が
置かれた状況は決して同じものではありませんでした。
自分一人で抱えた孤独や不安、そして何にもぶつけ
ることの出来なかった悔しさ。ここにいる誰もが、違っ
た苦しみや葛藤を抱えながらここまで歩んで参りまし
た。そうして自分自身で乗り越えてきた壁も、一つ一
つが私達の成長へと繋がっているはずです。
私達一人一人の目に映ってきた様々な景色と心に刻
まれてきた光景は、これから先も決して色褪せること
はないでしょう。そしていつの日かその思い出を糧と
し、経験を誇りとしていきます。
人は互いに全てを理解し合うことはできません。それ
でも私達は、“人の苦しみや痛みを考え、人を思いや
ること”を怠ったことはありませんでした。
自分に出来ること、相手が出来ないこと、互いが互い
を思いやり、共に支え合いながら困難を乗り越えてき
ました。
人を思う優しさと、何事にも立ち向かう強さは、この町
が教えてくれました。これから私達は、それぞれが選
んだ新しい道を進んでいかなければなりません。
その道でまた、乗り越えなければならない高い壁や、
困難な状況に出会うかもしれません。それでも私達は
前を向き、強く生きて参ります。
この町は決して南三陸町民だけで創られてきた町では
ありません。この町を思い、汗や涙を流してきた方々が
たくさんいます。町民の方々は町を盛り上げることだけ
でなく、私達の成長を温かく見守り、常に支えて下さい
ました。
また、住む場所は違っていても、私達を思い、励まして
下さった方々がたくさんいます。私達はその多くの思い
を繋ぎ、これからの南三陸町を新しく創り上げて参りま
す。
南三陸町に残った人も、離れなければならなくなった人
も、南三陸町で培った経験や思い出を糧とし、これから
互いに進むべき道を懸命に歩んで参ります。
多くの壁を共に乗り越えたかけがえのない仲間と、今こ
うして南三陸町に再び集い、新成人を迎えることができ
たこと、私達を大きく成長させてくれた南三陸町に感謝
申し上げます。そして何よりも、これまで私達を支え、南
三陸町を創り上げてきたすべての方々に深く感謝申し
上げます。
今、社会の中で、多くの人々や町が、様々な状況に置
かれ、困難な状況に立ち向かっています。これまで支え
られ、助けられることが多かった私達はこれから、この
町で得た経験と、これから互いがそれぞれの道で重ね
る経験を最大限に活かし、社会を支え、大きく貢献して
参りますことをここに決意し、誓いの言葉と致します。』
(BuzzFeed Japan) – Yahoo!ニュース参照
沖縄もかつて太平洋戦争で大きな被害を受け先輩方
の努力があって現在の平和を手に入れています。
もちろん大多数の成人は素晴らしいと思います
是非同世代の素晴らしい皆さんを見習って欲しいもの
ですね