食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」を防ぐ静岡県の「ふじのくに食べきりやったね!キャンペーン」が10日から始まった。
県廃棄物リサイクル課によると、国内の食品ロスは2013年度で632万トン。
宴会などで食べ残しが増えがちな年末をにらみ12月10日まで、223店舗が参加して「食べきり割」などを展開する。
居酒屋の宴会コースを食べきった客の料金を割り引く「食べきり割」のほか、ファミリーレストランなどで完食した皿の写真を撮影する「ごちそうさまフォトコンテスト」も実施する。
フォトコンテストでは野菜の箱詰めセットを30人、メロンを10人に贈る。
7~8月に175店舗が参加した初のキャンペーンは食べきり割計41回、フォトコンテスト投稿数60件。
参加店はポスターを張ってPRに努めたものの認知度は上がらず、やや物足りない結果に終わった。
今回は飲食客の目につきやすいようにと、メニューに直接挟むA4サイズのPRカードを作製した。
今年10月には本県をはじめ44都道府県が参加する食べきり運動の全国協議会が発足。
県は来年以降もキャンペーンを継続するとし、「各市町や協賛企業に特色ある特典を用意してもらうなど、地域振興にもつなげたい」(同課)と意気込む。
静岡新聞より