農業機械メーカーのみのる産業(岡山県赤磐市)は、池や用水路で花を育てられるいかだ「花いかだ」を開発した。
来週の発売を予定する。
水質浄化機能を持つ花を植えることで、環境を美化しながら水質の改善につなげる。
年間1億円以上の売り上げを目指す。
いかだは樹脂製で1基の大きさが幅1メートル、奥行き84センチメートル、重さが5キログラムある。
複数を連結して使うことができる。
池などに浮かべたいかだの上に不識布を敷き、その上に土を盛って花の苗を植える。
不識布を通して土に池の水が給水されるため、水やりなどの手間は不要になる。
価格は1基5,000円程度を予定する。
まずは同社のグループ企業が運営するゴルフ場「後楽ゴルフ倶楽部」(岡山市)の池などに1,300基のいかだを試験設置した。
サカタのタネが開発し、水質浄化能力が高いとされる花「サンパチェンス」を5,200株植えた。
ゴルフ場の池は芝を育てるための肥料が雨などに混じって流れ込み、富栄養化が進み水質が悪化しやすい。
サンパチェンスなどの浄化機能を持つ花を植えれば景観と水質の両面で改善が期待できるという。
みのる産業ではゴルフ場のほか、公園などでの利用を見込んでいる。
日経産業新聞より