環境省の「第3回グッドライフアワード2015」で、和歌山市西河岸町の資源リサイクルセンター「松田商店」が設けたリサイクルなどを学ぶ見学施設「くるくるシティ」での活動が、「環境と企業」部門で審査員特別賞を受賞した。
同社は、同市で缶とビンの分別回収が始まった昭和58年、市から委託を受けてリサイクル業をスタート。
20年近く前から学校からの工場見学も受け入れるようになったが、当時は説明の後、工場内を見学するという一般的なものだったという。
そこで、小学生以下の子供たちにも遊びながら楽しくリサイクルについて学んでもらおうと、約10年前、アトラクション形式の見学施設「くるくるシティ」をオープンさせた。
オリジナルキャラクターの「クルリンロボ」が登場し、ごみを分別しないままにすると大怪獣「マゼゴミラ」が生まれるというストーリーに沿い、家庭で実践できる資源ごみの分別方法や、ごみを増やさない工夫について学ぶ。
これまでに4万5千人以上の子供たちが見学したほか、環境教育を学ぶ学生らも研修に訪れているという。
同社の松田多永専務取締役は「環境やリサイクルへの取り組み方は変化していく。次の10年も、より柔軟に対応し、子供たちにエコの大切さを教えていきたい」と熱く語った。
産経新聞より