工場概要

廃ガラス再資源化プラントは、地域から排出される廃ガラスを99%原料として軽石状の多孔質軽量発泡資材(スーパーソル)を製造する為のリサイクル装置です。この装置は、原料ホッパー・投入コンベア・ガラス破砕機・カレット粉砕機・粉体移送装置・振動ふるい機・混合撹拌装置・焼成炉の8の機械装置と各自動制御装置から構成されています。

廃ガラス再資源化プラント
原料ホッパー
原料ホッパー

廃ガラスを約4.5立方メートル(約3.5t)ストックすることができ、ホッパー底部における振動切出し機により投入コンベアへ安定供給することができます。

独自技術で自動製造

原料ホッパーには、約4.5m3の廃ガラスをストックすることができ、ガラス破砕機により約6mm以下のカレット状に破砕します。その後、カレット粉砕装置によってメディアン粒径約35μmのガラス粉体を製造します。その粉体を振動ふるい機にかけ、更に異物除去と規格外粉体を篩い出します。次いで混合撹拌装置によりガラス粉体と添加材を混合撹拌します。その混合粉体が焼成炉へ連続的に供給され700℃~920℃の温度帯を予熱・軟化・焼成・発泡することで、投入時は厚み15mmのガラス粉体が発泡高さ約60mm厚の多孔質軽量発泡資材として製造されます。これら一連の装置群は70%以上が適合する装置がなくオリジナルな開発品で構成されております。

多用途・高付加価値のガラスリサイクル

従来のガラスリサイクル装置といえば、ガラスを破砕しカレット状にするものがほとんどで、出来上がったカレットは、透明・茶のガラスは再びガラスの原料になり、その他のガラスはコンクリート2次製品に混ぜたり、アスファルト舗装またはブロックに混ぜたりとするなどの用途に使用されていますが、製品としての付加価値は低く、事業性には限界があるのが現状です。しかし、廃ガラス再資源化プラントにおいて製造されるスーパーソルにおいては、土木分野での軽量盛土材、園芸・農業分野での人工培地・無機質土壌改良材、水処理分野での水質浄化材、建築分野での断熱材などの幅広い用途があり、現在も各分野で多数使用されています。