積水化学工業は、再生プラスチック原料を利用した製品の分野で雨水貯留システム「クロスウェーブ」の売上実績が大きいことを明らかにした。
国内の建物向けの豪雨対策として販売が広がっているだけでなく、中国などでの販売や農業管渠工事で使う仮説道路の基礎材として使われる需要もあるという。
クロスウェーブは、グループの環境中期計画「SEKISUI環境サステナブルプランTake-Off」で拡充を図っている「環境貢献製品」の一つ。
省資源(節水、水循環)に資する製品の範疇に入るもので、豪雨時に下水や河川に流れ込む雨水の量を制御し、雨水の再利用を可能にする。
再生ポリプロピレン原料を利用した製品としても知られている。
環境貢献製品は
「温室効果ガス(GHG)削減/省エネ」
「省資源/廃棄物減」
「省資源/原料削減」
などに資するもので、2015年度末の登録件数は118件までに増えた。
2015年度から、世界の地域(エリア)に応じて利用方法、自然環境などの貢献度を評価する「エリア貢献」という考え方も導入した。
再生プラスチック原料を利用したものとしては、
仮設道路用資材「プラロード」、
プラスチックコア(ABS巻芯、PP巻芯)、
リサイクル建材「プラ桟木」、
合成木材「リファーレEX」、
エスロン発泡三層パイプ、
リサイクル建材「アシェラウッド」、
梱包用紐材「タフローブ」、
仕切り弁きょう台座、
再生PPシート、
リサイクルPETプレート・シート、
文具フォルダー用シート「ポリセーム」、
リサイクル三層継手・マス、
浴室出入口枠、
住宅内装建材巾木、
熱成形用押出シート、
リサイクルコンテナ「グリーンレーベル」、
分別用ごみ箱「透明エコダスター」、
スリープホルダー
など豊富な製品がある。
循環経済新聞より