全国の剪定枝と刈草の発生量は、年間260万トン(絶乾重量)と推計される。
FITの木質発電施設の発電出力で見るならば、24万キロワット規模分の燃料に該当する。
道路からは、剪定枝32万トンと刈草64万トンの合計95万トンが発生している。
河川は、剪定枝15万トン、刈草85万トンの合計100万トンとなる。
公園は、剪定枝11万トン、刈草54万トンを計上した。
剪定枝の全国量は、57万トンで、刈草が数倍の203万トンとなっている。
発生場所では、河川と公園の刈草が多い。
9割以上が市町村管轄のものだ。
現在の剪定枝の処理費は、関西で9円/キロから40円まで、都市部は15円前後、というように幅が広い。
堆肥やバイオマス発電所が近隣にある場合、処理費用が低くなる。
軽トラでも時間4,000円、10トン車でも8,000円は必要になる。
近くにあると物流費が抑えられるため安くなる。
FITの燃料として自治体由来の剪定枝は、1キロワット時間当たり24円になることが多い。
剪定枝の2割近くが燃料チップとして活用されてはいるが、単純償却も少なくない。
ちなみに堆肥化は、3割ほどだ。
刈草は7割以上が堆肥化利用で、付加価値の高い再生利用が課題になっている。
循環経済新聞より