東日本大震災の被災地の復興支援として桂高(京都市西京区)が栽培に携わっている宮城県固有の芝生を使った屋上緑化の取り組みが26日、京都市北区の清明高で行われた。
桂高では、片山一平教諭が指導するゼミ「地球を守る新技術の開発班」が、宮城県牡鹿半島沖の金華山に自生する芝生「金華芝」を4年前に固有種と確認した。
塩分や寒さに強い性質を持つことから、津波をかぶったまま耕作放棄された農地でも栽培できると期待されている。
今回は、開発班の生徒が2年前に現地で採取した種から苗を作り、宮城県の農家が育成した金華芝のマットを府が購入して使用。
桂高が開発した建物に負荷の少ない屋上緑化システムを採用した。
この日は桂高と清明高の約20人が校舎の屋上で作業にあたった。
排水シートと発泡スチロールを敷き詰めた約130平方メートルに、土をまいて平らにならした後、金華芝のマットを丁寧に敷き詰めた。
桂高3年の浅野悠斗さん(17)は「暑い中、2日間かけて種を採ったかいがあった。少しでも地球環境の保護や被災地の復興に貢献できたら」と汗をぬぐっていた。
京都新聞より