青森県三沢市の障害者就労支援施設「ワークランドつばさ」(芋田勝則所長)が10月から、オリジナル商品「愛の着火材」の本格生産を始めた。
施設のスギ加工品作りで出るおがくずと、結婚披露宴場の使用済みろうそくをリサイクルしている。
施設が11日、関係者に製造現場を公開した。
施設ではスギ材を加工して土木工事用のくいを作っているが、加工に伴い大量のおがくずが発生。
これまでは産業廃棄物として有料で処分せざるを得ず、対応に苦労していた。
そこに助言したのが、三沢市の木質ペレットストーブ製造販売業「高橋」代表の高橋博志さん。
おがくずを着火剤に加工する技術を新潟県の就労支援施設から教わり、ワークランドつばさに伝えた。
おがくずを固めるろうには、三沢市などの結婚披露宴場からキャンドルサービスの使用済みろうそくを提供してもらった。
施設利用者がおがくずとろうの配分を改良し、昨秋から試験販売を続けたところ、使用者から「油の嫌なにおいが少ない」「火が付きやすい」と好評だったという。
「愛の着火材」の営業・販売を担当する高橋さんは、ペレットストーブの利用時期に合わせて「年内にも県内のホームセンターなどに売り込みたい」と意気込む。
価格は1箱(60回分)で税別900円。
現在は「高橋」などペレットストーブ取扱店で販売中。
施設では使用済みろうそくの持ち込みを随時受け付けている。
Web東奥より