藤沢市は17日、自然の力だけで生ごみを分解できる処理機「キエーロ」の普及に向け、来年度にも購入の助成制度を設ける方向で検討していることを明らかにした。
同市ではコンポスト容器や家庭用電動生ごみ処理機への補助はこれまでもあったが、生ごみの減量・資源化に向けて新たな取り組みとする。
市議会本会議で、永井譲氏(かわせみクラブ)の一般質問に答えた。
市環境部では本年度、有効性を検証するため市環境事業センターで試験的にキエーロを使用してきた。
本会議で金子正彦部長は「この処理方法はランニングコストが掛からず、虫もわきにくく、堆肥としても活用でき、集合住宅のベランダでも使える」とした上で、「新年度に向け、補助制度の導入も検討したい」と答弁した。
キエーロは三浦半島発祥で、生ごみを土に混ぜて微生物に分解させるシンプルな仕組みが特徴。
電力も薬品も不要で、日曜大工で自作もできる。
県内ではすでに19市町が助成制度を設けている。
神奈川新聞より