2012年06月22日
うるま市立 宮森小学校の悲劇
今日のブログはかなりの長編になりますが是非とも
最後までお付き合い下さいませ。
最近沖縄では普天間基地へのオスプレイ配備に加え
て嘉手納基地への配備計画が明らかになり反発が強
まっています。
※オスプレイを知らない方の為に・・・・・。
オスプレイとはアメリカの軍用機でV-22垂直離
着陸機の事です。
新たな軍用機を配備すると言うだけで、これだけも
問題なのですが、このオスプレイは過去に数回も墜
落事故をおこしているのです。
その事を頭に入れた上でご紹介したい内容がありま
す。
それはタイトルの【宮森小学校の悲劇】です。
どんな内容なのか?
ご紹介しましょう。
ここは沖縄県の中部に位置する【宮森小学校】
この学校の創立は1945年と言う事でとても歴史
のある学校です。
実はこの【宮森小学校】にはこの写真からは想像も
つかないくらい悲しい歴史が存在するのです。
それは今から50年前の1959年(昭和34)の
6月30日の出来事でした。
アメリカ空軍の第44戦闘機中隊所属のF-100ジェ
ット戦闘機が沖縄県石川市立(現うるま市)宮森小
学校に墜落・炎上し17名死亡(うち児童11名)
負傷者212名(児童156名・職員2名・地域住
民54名)もの多くの犠牲者を出し更に小学校の3
教室・公民館1棟・民家17棟が全焼、2教室・民
家8棟が半焼した悲惨な事後があったのです。
戦後間もなく起こった悲劇でした・・・・・。
この時に校舎の裏にあった【フクギの木】がクッ
ションとなったそうで、この木が無ければもっと多
くの犠牲者が出たのでは?と言う事でした。
【ジェット機墜落のクッションになったフクギ】
この事故が単なる事故と思いますか?
ある意味【戦争の爪痕】と言っても過言ではないと
私は思うのです。
つい8年程前の2004年8月13日には沖縄国際大学
の本館(1号館)ビルに米海兵隊所属のCH-53D型
ヘリコプターが墜落・炎上した事故も発生しています。
幸いな事にけが人はいませんでしたが・・。
今なお米軍が絡む事件事故は後を絶たない現状で、
新たに宅地造成工事などを行う際に不発弾が発見され
る事も珍しくありません。
3年の1月には不発弾が爆発し、土木作業員が大怪我
を負う事故まで起きているのです。
http://www.trims.co.jp/staff/2009/01/post_75.html
【ブログで紹介した不発弾事故の記事】
やはり事故では済まされないですよね!
戦後60年余りが経過したとは言え日本の米軍基地
の75%が沖縄県に集中・点在していて、沖縄県の
面積全体では10.4%本島だけだと18.8%が
米軍基地に占められています。
更に米兵の総数は2万3千人余で、在日米軍兵の
65%に上ります。
沖縄戦の犠牲になった多くのご先祖の事やこうした
状況があるからこそ起きた事件や事故を頭から外し
て平和を語る事は出来ません。
宮森小学校のジェット機墜落事故を題材にした公演
【フクギの雫】そのつど行われています。
当事者からすれば忘れたい事実ではありますが、こ
うした事実に目を向け深く心に刻む事によって平和
本日6月23日は沖縄では【慰霊の日】という事で
20万人余りの尊い命を奪った沖縄戦の組織的な戦
闘が終結した日にちなんで、この様な話題を長々と
お届けしましたが、この世に生きている事を幸せ
と感じ、しつこい様ですが多くの犠牲者があったか
ら、こその平和に感謝したいと思います。
沖縄戦でお亡くなりになった多くの皆様・宮森小学
校の事故によりお亡くなりになった皆様に追悼の意
を表したいと思います。
平和な時代が続く事を願い・・・。
本当の意味での平和な沖縄を取り戻す事を心より願
っています・・。
私も戦争を体験した訳ではありませんが先人の苦労
や努力、様々な犠牲があった上に成り立っている現
在の平和と言う事を意識し今までに、どういう歴史
があったのか?など興味を持つ事はとても大切な事
ではないでしょうか?
その事実を知ると【オスプレイ】の配備に関してこ
れだけ多くの波紋を読んでいる事の意味をご理解頂
けるのではないでしょうか?
私もうちなぁ~んちゅとして【オスプレイ】の配備
は反対です。 皆さんはどう思いますか????
最後までお付き合い頂きありがとう御座いました!!!