2011年09月07日
【縁】 前篇
今までで一番短いタイトルだと思いますが
今までで一番感動するお話をご紹介したい
と思います。
『縁を生かす』というタイトルのこの話は
2005年12月号の月刊『致知』という
雑誌に紹介され全国に感動の渦を呼んだ話
だそうです。
研修などでも良く使われる話だという事な
ので、参考にして頂ければと思います。
【縁を生かす】前篇
先生が5年生の担任になった時、一人、服装が不
潔で遅刻や居眠りを繰り返すために、最高のクラ
スつくりたいと意気込む先生にとってはをどうし
ても好きになれない少年がいた。
中間記録に、先生は少年の悪いところばかりを記
入するようになっていた。
ある時、この少年の1年生からの記録が目に止ま
った。
『朗らかで、友達が好きで、人にも親切。勉強も
よくでき、将来が楽しみ』とある。
間違いだ!他の子の記録に間違いない。
先生はそう思った。
2年生になると、『母親が病気で世話をしなけれ
ばならず、時々遅刻する』と書かれていた。
3年生では、『母親の病気が悪くなり、疲れてい
て、教室で居眠りする』
後半の記録には、『母親が死亡。希望を失い、悲
しんでいる』とあり・・・。
4年生になると、『父は生きる意欲を失い、アル
コール依存症となり、子どもに暴力をふるう』
先生の胸に激しい痛みが走った。
ダメと決めつけていた子が突然、深い悲しみを生
き抜いている生身の人間として自分の前に立ち現
われてきたのだ。
先生にとっては目を開かれた瞬間であった。
後半へ続く・・・・。