2011年09月03日
古蔵小学校 雨水利用
この程 那覇市立古蔵小学校でスーパーソル
を活用した雨水貯留システムが完成したので、
このブログの中でご紹介をしたいと思います。
もともと【スーパーソル】を活用した雨水貯
留システムをご提案させて頂いていましたが
中々小学校等での導入には至らず・・・。
という事でトリムにとっては念願の施工事例
が完成しました。
何はともあれ 見て頂きましょう!
まずは掘削!つまり穴掘りです。
そして通常ならば遮水シートという水を外に
逃がさない為のシートを穴の周りに敷くので
すが、今回穴を掘ったけっか沖縄の【クチャ】
呼ばれる粘土層が出てきたので、水漏れの心
配がない!という事で、保護シートを使用し
ました。
その中にスーパーソルを投入して・・・。
軽~く締固めといって少しスーパーソルとス
ーパーソルの隙間を埋める作業を行います。
これは沈下を防ぐ為の作業です。
それから今度は透水シートといって【スーパー
ソル】の間に土が入り込むのを防止する為のシ
ートを敷き詰め(この透水シートは土は通さな
いが、水は浸透させる)その上に土を敷いて
いきます。
最後に芝生で緑化すれば完成!!!!
本当に簡単な施工で雨水を貯める事が出来るの
です。
だから何!って言われそうですが、ただ単純に
水を貯めるだけだと、水は次第に腐食してしま
うので、通常はポンプなどを使って水を循環さ
せなければならないのですが、その維持管理コ
ストはとんでもなく大きく、スーパーソルの
隙間に水を貯める事によって、そのコストを省
くことが出来るのです。
そして、その上は写真で見て頂いた様に芝など
を植え込み、自由に使用することができます。
スーパーソルの締固め具合によっては駐車場に
することも可能ですよ!
今回使用したスーパーソルの量は102㎥で
簡単に試算すると約30~40トンの水を貯留
することが出来るのです。
凄いでしょ!!
学校は災害が発生した時の避難場所になります。
東日本大震災でも小学校等の学校が避難場所に
なっているのをご覧になっているとおもいます
が、TV等をみてお解りの様に飲み水は全国から
PETボトル等で配給されますが、一番問題なの
はどちらかと言うとトイレや洗濯等で使用する
水なのです。
動力などを必要としないスーパーソル雨水貯留
システムはこうした時に大いに役立つと思いま
すし、普段からトイレ等の水をこのシステムか
ら供給できれば下水道代の大幅なコストダウン
が実現するのです。
ちなみに児童数1000人規模の学校であれば
月に約80万円の下水道代が必要となります。
年間で約1000万円にもなるのです。
多少最初にコストはかかりますが、直ぐにその
分は回収できるはずです。
今は雨水もリサイクルして有効に利用する時代
それに使用する資材もスーパーソルの様に環境
にやさしい資材であってほしいものです。