2011年03月04日
ディズニーランドの星【後篇】
さて昨日に引き続きディズニードの
星【後篇】をお伝えしたいと思いま
す。
それから2日後に、そのお父さんが
インフォメーションに現れました。
『どうだったでしょうか?』と言う
質問にキャストは残念そうに答えま
した。
『大変申し訳ございません。全力で
探しましたが、お客様のサイン帳を
見つけることは出来ませんでした。
しかしお客様』と1冊のサイン帳
が差し出されました。
『どうぞ代わりにこちらのサイン帳
をお持ち帰りください』と渡された
サイン帳をみると、そこには何と集
める事出来なかったキャラクターの
分のサインもしっかりと書かれてい
たのです。
全てのサインが揃っていたのです。
『何で…。』
キャストはお父さんが失くしたサイ
ン帳と全く同じものを店で見つけ、
歩き回り…。キャラクター達にサイ
ンを書いてもらった事を説明しまし
た。
お父さんは心から喜び、何度も何度
もお礼を言ってディズニーランドを
後にしたのです。
めでたし めでたしと言いたい所で
すが、話はまだ続きます。
後日、キャスターの元へ一通の手紙
が届きました。
そのお父さんからでした。『先日は
サイン帳の件、本当にありがとうご
ざいました。
実は連れてきていた息子は脳腫瘍を
わずらっていて、いつどうなるのか?
分からない状態だったのです。
息子は物心ついたときから、ディズ
ニーのことが大好きでした。
『パパ、いつか絶対ディズニーラン
ドに連れてってね!』と毎日のよう
に言っていました。
私は、そうだね、行こうねと答えつ
つ、でももしかしたら約束を果たせ
ないかもしれないという不安があり
ました。
後悔はさせたくない!という思いで
せめていまのうちに喜ばせてあげた
いと、無理を承知でディズニーラン
ドへ連れて行きました。
その息子が、ずっと夢にまで見てい
た大切なサイン帳を落としてしまっ
たのです。
息子の落ち込みようは見ていて苦し
くなるほどでした。
しかし、あなたが用意してくださっ
たサイン帳を渡したときの息子の顔
が 忘れられません。
『あったんだね! パパありがとう!』
と本当に幸せそうな顔でした。
ほんの数日前、息子はこの世を去り
ました。。。
『ディズニーランド楽しかったね!
また行こうね!」と言い続けていま
した。
眠りにつくときも、サイン帳を抱え
たままでした。
もしあなたがあの時、サイン帳を用
意してくださらなかったら、息子は
あんなにも安らかな眠りにはつけな
かったと思います。
息子は【ディズニーランドの星】に
なったと思います。
あなたのおかげです。
本当にありがとうございました』と
手紙に綴られていました。
手紙を読んで初めて事実を知ったキ
ャストは、その場で泣き崩れました。
この話はたんに、良い話では終わら
せたくない話ではないでしょうか?
もし本当に【サイン帳】を用意出来
なかったとしたら、どうだったので
しょうか?
それから間もなくお子さんが亡くな
ったと言う事を考えると、お父さん
は悔やんでも悔やみきれなかったと
思います。
そして、それを楽しみにしていたお
子さんも、短い人生を病気に苦しみ
最後の最後まで報われず、眠りにつ
いたとしたら・・・・。
これほど悲しい人生はありません。
まさに【全身全霊】を傾けお客様に
自分(キャスト)が出来る最大限の
事をした結果。 お子さんの事は残
念ですが、残された家族にとっては
救われたと思います。
もし仮に、最初にお子さんの状況を
聞いていたならば、同じ事が出来る
人もいたかも知れません。。。
その事を知らずにこんな行動が出来
るこのキャストの方に心から敬意を
表したいと思います。
一日一日を大切に一生懸命に生きる
生き方を続けて来た結果。
神様も最後にこのキャストに託した
のかも知れません。
あ~自分もまだまだであります。。。
END
【私が一番受けたいココロの授業を
参考にしております。】