2011年02月04日
沖縄の軽量盛土 名護漁港
先日ブログの中でスーパーソルを
活用した【軽量盛土】に関する内
容をご紹介させて頂きました。
実はこのスーパーソル比重(重さ)
を自由にコントロール出来るので
す!!
専門的で少し難しいかも知れませ
んが、単位体積重量(簡単に言う
と1立方㍍あたりの重量の事)と
言って、設計コンサルタント会社
が現場によって、色々調査した後
にこの現場はこれ以上荷重(重さ)
をかけたくない!!だからこれ位
の重さの材料を使いたい!!
と行ったご要望に応じる事が出来
ます。1立方㍍あたり約300㌔
~1,600㌔位の範囲であれば
調整が可能なのです。
普通の【軽量盛土】工事では、1
立方㍍あたり約300㌔~450
㌔のスーパーソルが採用される事
が多いのですが、海のそばとか河
川のそばの様に近くに水がある場
合には、水に浮くと工事がし難い
事もあり、水にギリギリ沈む位の
重さのスーパーソルが必要とされ
ます!!
勿論、そんな事も出来ますよ~!
そんなこんなで、以前に名護漁港
で水に沈むスーパーソルを使用し
た事例を見て頂きたいと思います。
ここは名護漁港の現場!スーパー
ソルは大型のユニック車に乗って
運ばれて来ます。
スーパーソルを投入する前の掘削
作業の様子。。。
この今掘っている土を取り出して
その穴にスーパーソルを入れるの
です。
この時使用したスーパーソルは通
常のスーパーソルの約3倍の重さ
!!! しかし、この取り出し
ている土に比べると、土の半分以
下の重量になります。
だからこそ岸壁へかかる荷重を軽
減出来る材料として採用されてい
るのです。
現場は海水の満ち引きによって水
が溜まりますので、水に浮く比重
のスーパーソルだと施工が難しく
なるので、この現場では水の比重
よりは重く、そして出来るだけ軽
くと言う事がテーマでした!!
もちろん比重のコントロールが自
由に出来るスーパーソルにとって
は何の問題もありません。
写真に写っている鉄の棒の様なも
のはタイロットと呼ばれる護岸と
陸を繋いで、護岸を守る役割を果
たしています。
しかし数十年の間に、少しずつ腐
食し護岸を引っ張る力も衰えて行
くのです…。そんな時にその現場
にある土をどかして、軽い材料を
入れてまた数十年持たすために【
軽量盛土】と言う工事方法がある
のです。
この様にギッシリとスーパーソル
が使用されています。
強度も全く問題ありません!!!
最終的には路盤材と言われるアス
ファルトやコンクリートを施工す
ればOK!完成です。
この様に奇麗に仕上がりました。
ちょっと残念なのは、これだけ役
に立っているスーパーソルですが
地面の下に埋まってしまった後は
見る事が出来ません。
せめてブログを通して、スーパー
ソルの雄姿を見て頂ければと思い
ます。
まさしく縁の下の力持ち!!スー
パーソルを今後も宜しくお願い致
します。