2010年06月09日
落ちないリンゴ
平成3年9月28日に日本列島を
襲った台風19号。国際名ミレーレ
〔Mireille〕は最大瞬間風速50メー
トルを越える強風で、日本列島に
甚大な被害を与えた台風で、特に
青森県の津軽地方全域で大きな
爪痕を残しました。
といってもピン!と来ないかも
知れませんね。。。
でもこの台風の別名を聞くと・・・。
ああ・・・!!!となると思います。
別名【リンゴ台風】と呼ばれ青森
のリンゴ農家に大きなダメージ
を与えた事で、そう呼ばれてい
ます。
で、何で今頃この台風の話をする
のか?と言う事なのですが・・・。
この台風による【リンゴ被害】の中
面白い話が残っているのです。
早速、紹介しましょう!!!!!!
台風通過後に、リンゴ畑を見に行っ
た農家の方々は、収穫前のリンゴ
が木から転がり落ち、あたり一面に
転がっているリンゴを見て絶句した
そうです。
全体の9割がたのリンゴが出荷で
きない状況でした。
そうした状況を見た農家の中には、
リンゴの生産に見切りをつけた人
もいるほどでした。
落ちたリンゴを拾い集め、農家の
方々は途方に暮れていました。
農家にとっては死活問題だと言う
事いうまでもありません。
そうした危機的な状況の中ある若
いリンゴ農園経営者の間からある
提案されたそうです。
【台風19号】の50メートル以上の
暴風にも耐えた【落ちないリンゴ】
を、全国の神社で、受験生に縁起
物として販売してはどうか?と・・・。
受験シーズンに間に合わせる為に、
しばしば会議が開かれ、【落ちない
リンゴ】ができました。
明治神宮(東京)、湯島神社(東京)
亀戸天神社(東京)、大国魂神社(
東京)、谷保天満宮(東京)、鶴岡
八幡宮(神奈川)、岩津天満宮(愛
知)、熱田神宮(愛知)の、計8カ所
で販売された【落ちないリンゴ】は
瞬く間に完売し、リンゴ農園の経営
は守られたそうです。
【9割の落ちたリンゴ】を見て、右往
左往した人と、何とか出来ないか?
どうにかしなければと、真剣に考え
【落ちたリンゴ】ではなくて【落ちな
かったリンゴ】に目を向けた人では
結果に大きな差が出たのです。
今、本当に企業・会社にとって厳し
い世の中だとは思いますが、ある
角度、ある視点から考えれば、意
外に簡単な解決策があるかも知れ
ません。
そういう解決策を導きだす為にも
プラス思考で、常に真剣に物事を
考える癖をつけたいものですね!