2010年04月13日
幸せになる話(後篇)
運転手に頼み込んだ所、金沢まで
なら・・・と引き受けてくれたのです。
車内では殆ど会話はなかったが、
『子供はいるんですか?』の問いに
対して、『中三の娘がいる』とTシャ
ツ姿の運転手は答えたそうです。
瑠美子さんが目を覚ますと夜は白
みかけ、金沢市が近づいていた。
すると運転手は『よし、輪島(目的
地)まで、いっちゃる!』といい金沢
を通り過ぎ目的地まで行く事に・・。
トラックは無事集合時間10分前に
到着『がんばれ』と励ましてくれた。
運転手は連絡先も教えず『よこやま』
とだけ名乗って、その場を後にした。
入試の作文は偶然にも『私が感動
した事』と言うテーマでした。
4百字詰め原稿用紙1枚に、深夜
のヒッチハイクの事や母への感謝の
気持ちを綴った。
自宅に合格通知が届いたのは3日
後の事だった。
この作文から事実が分かり、高校
側が運転手を探し出し連絡。
運転手は『本当に良かったと』心か
ら喜んでいた様子だった。
という内容の記事でした。。。
親切とはいえ長岡→輪島間の約30
0㌔を送り届けるなんて、なかなか
出来る事ではないと思います。
もちろん仕事でトラックを運転してい
るはずなので、仕事は大丈夫だった
のか?と考えると、少なくとも自分を
犠牲にしているでしょう。
自分に犠牲を払ってまで、他人の為
に尽くす事、家族であればそういう事
もあるかも知れませんが・・・。
こういう話が、全国の応募の中から入
選すると言う事は、そういう状況や人
が少ないのでしょう。。。
見返りなしで、人の為に出来る事。。
その部分について改めて考えてみた
いと思います。