2010年02月16日
餅の的(もちのまと)
タイトルの【餅の的】何のことだかご存じで
しょうか?
実はこれ日本の昔話のタイトルなのですが
今の日本を象徴している感じがしているの
で、戒めの為にご紹介しましょう!!
むか~しむかし田野(たの)という地域は毎
年毎年お米が豊作でした。
そのうち田野の人々は、だんだんと、お米の
ありがたみや感謝の心を忘れてしまいます。
『今年も豊作で食べきれないから、取れたお
米でお餅を作ろう』『お餅を作ってもまだ余る
から、お酒を造って飲もう!!』と言ってお米
やお酒を造りだすのです。
そんなこんなで、お餅やお酒を造っているう
ちは良かったのですが、そのうち・・・1人の
若者が『ここにある鏡餅も、どうせ食べきれ
ないから、これを【矢の的】にして遊ぼうと言
いだしたのです。誰が一番上手に当てるか
腕比べを使用と言う事になります。
『へえ~!餅の的か・・・これは見た事も聞い
た事もない話だ。面白そうだ!さっそく始め
るか」と言って若者たちがワイワイ言いなが
ら鏡餅にひもを付け庭先の気の枝に吊り下
たのです。『さて、誰が先にやるんだ?』と
言いながら、『では俺から!』と言って遊び
始めたのです。
皆が見ている中で1人の男が弓に矢をつが
え【餅の的】目掛けて矢を放ちました。
ビュンッ!!!と餅に向かってまっしぐら!
奇麗に命中しました。。
当たった瞬間!不思議な事に餅は真っ白な
鳥になって、南の空を目指し遠く飛んでいっ
てしまったそうです。
そしてこの時から、田野では少しもお米が取
れなくなり、とても貧しい生活を送ることにな
ってしまったそうな。。。お・し・ま・い
これと言って落ちも無い話かもしれませんが
人は周りに物が溢れていると、いつしか感謝
を忘れてしまうものです。
何でもかんでも無くなって気づく事と言うのは
少なくありません。
皆さんは現在。恵まれていると思いますか?
恵まれていると答えた皆さん。どうか周りを
見てみて下さい。 感謝を忘れていると言う
事はないですか?
人・物・金・・・・。感謝を忘れた時から、転落
が始まるのです。
幸せな時だからこそ、感謝を忘れてはいけ
ませんね。。