2009年09月07日
オニヒトデ
珊瑚の天敵として知られる【オニヒトデ】
【学名Acanthaster planci】(鬼海星、
鬼人手)とは、オニヒトデ科の動物です。
輻長約15cmで、多数の腕を持ち、全身
が棘に覆われた大型のヒトデことですが
大量発生によって珊瑚への被害を懸念
し、駆除などが行われています。
駆除も大変なんですが・・・。これを何か
に活用できないか?と言う事で【炭】に
したり【肥料】にしたりと色々やっている
様ですが、これっ!!といったものでは
ないようです。
そんな中、昨日の沖縄タイムス朝刊に
面白い記事が載っていたのでご紹介し
愛媛大学で、学生が釣ってきた【マダイ】
を幾つかの水槽に分けて育てていた時
寄生虫感染で、表皮が白くなる【白点病】
が流行したそうです。
それによって多くの【マダイ】は死に、何と
オニヒトデと一緒に入っていた【マダイ】
だけが生き残ったそうです。
その後の実験で、約三週間の飼育観察
をする中で、オニヒトデと一緒だと免疫を
担う白血球の動きが高まる事が判明。
【マダイ】が餌を食べる量が増え【マダイ】
だけで育てた水槽に比べ成長速度も2
倍になったそうです。
つまり、オニヒトデがいると【マダイ】が病
気になりにくく、成長も早まる効果がある
と愛媛大学南予水産センター三浦教授
らの研究でわかったそうです。
今まで(やっかいもの)と言う事で嫌われ
てきた【オニヒトデ】。今後は研究を重ね
その成分をうまく抽出し、魚の餌などに
混ぜ、養殖などに活かす方法を模索する
そうであります。
へ~!!【オニヒトデ】にそんな効果が
あるとは??と言う事にも関心はするの
ですが、この記事内容の凄いところは、
ある意味偶然出来た環境に疑問を持ち
何故??と言うところを突き詰めた結果
この様な事を発見できたところにありま
す。
日々色んなところにアンテナをはって何
故??どうして??と疑問を持つ事から
凄い発見が出来るのだと思います。
さて、日々疑問を持って仕事に取り組み
ましょう!!!