2009年06月02日
中国からの贈り物?
人間の経済活動によってもたらされる恩恵も
多いと思いますが・・・。
その反面 現在起きている環境問題への
影響もはかり知れません。
先月末に掲載されていたタイムス記事に次の
様なものがありました。
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5月24日に【光化学オキシダント】を含んだ
空気のかたまりが中国大陸から南下して
沖縄地方にかかる恐れがあるというのです。
【光化学オキシダント】とは工場や事業所・
自動車などから発生する窒素酸化物や
揮発性有機化合物が太陽光(紫外線)を
受けて化学反応を起こし、生成される【オゾン】
などの事をいうそうです。
【オゾン】とはオゾン層の【オゾン】でよくご存じ
だと思いますが、どのような働きがあるので
しょうか?
【オゾン】は昔から自然界に存在する気体で
太陽の紫外線によって空気中の酸素から生成
されているので、空気中には普通に【オゾン】は
存在しているそうです。

【オゾン】は約160年前に発見された気体で
その強力な酸化力は、脱臭・除菌・脱色・有機物
分解などに利用でき、使用後は自然に分解して
酸素に戻るそうです。
食品添加物としても認められているそうです。
そう言う事を見れば【オゾン】っていいじゃん!
って思うかも知れませんが。。。
その濃度が問題になってくるのです。
例えば0.01ppm~0.015ppmのオゾンは
匂いを感じるか感じないかくらいの量で何ら問題
はありません。
10倍の0.1ppmになると鼻や喉の刺激を感じ・・。
またその6倍~8倍の0.6ppm~0.8ppmの
濃度では胸痛・せき・呼吸困難になり・・・。
5ppm~10ppmでは呼吸困難・麻痺・昏睡
50ppmでは1時間で生命の危機・・・。
1000ppm以上では数分間で死亡するという
恐ろしいものなのです。

今回警戒を呼び掛けた数値は0.12ppm目や
喉、鼻の痛みを感じる強さで そう言う痛みを感
じた時は屋外での激しい運動を控え、うがいや
目を洗うなどの処置が必要だそうです。
中国からの贈り物??とタイトルで取り上げて
見ましたが日本だって様々な国に迷惑をかけて
いると思います。
一人一人が【自分さえ良ければいい】という考え
を捨てない限りこの問題は永遠に続き将来自身
にふりかかって来る日も近いのかも知れません。
