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2009年04月12日

清明祭(しーみー)

【しーみー】って何の事???

沖縄県外の人には分からないのでは?

ちょうどこの時期沖縄では【しーみー】の

真っ最中なのです。

旧暦の3月の吉日を選んで行われる

祖先祭で中国の暦法にある二十四節季

の一つ【清明】の季節に行われる事に

由来しているようです。

簡単に言うと中国から伝わった祖先供養の

行事だという事です。

【球陽】きゅうようの【尚穆】(しょうぼく)王

17年(1768年)の項に始まって

毎年清明祭を行うことを定めるという記述が

あり、この年以降 年中行事のひとつ

として行われるようになったようです。

清明祭は※1神御清明(カミウシーミー)と

※2清明祭(シーミーサイ)の2つに区別されます。

※1【しーみーさい】は門中墓を中心にして

そのメンバーがみずからの近い祖先に対して

行うもの。

※2【かみうしーみー】は遠い伝承上の祖先に

対して、宗家のメンバーを中心に地方に分散した

分家筋の代表者も参加して行われるもの。

沖縄のお墓は亀甲墓(きっこうばか)といって

全く本土の墓と違う事でも驚くでしょうが

この時期に沖縄に来て墓の前を通ると

とっても不思議な光景に目を奪われるのでは

ないでしょうか?【亀甲墓】の墓前にゴザや

ブルーシートなどが広げられ大勢の人が

重箱を囲んで料理を食べているのです。

まるで【お花見】や【ピクニック】・・・。

もちろんご先祖を慰める目的で・・・・・。

核家族化が進み一番身近な先祖である

おじいちゃんやおばあちゃんとのふれあい

が少なくなって来ている昨今 本来は

家庭の中でご先祖の大切さを学んで

いくものだと私は思います。

そう言う意味でもこうした行事や文化は

大事にしたいですね!

皆さんの中では先祖供養【せんぞくよう】

って亡くなった先祖に対して一方的に

行うものだという認識ではありませんか?

でも【供養】という字を見てみてください

ちゃんと【供に養う】と書くのです。

先祖供養をするというこの行為の中で

自然とおじいちゃん おばあちゃん

お父さん お母さんを敬うという心が

養われていくのです。

子供たち【子孫】に伝えなければ

ならない最も大切な事ではないか?

と思いますが皆様はどうお考えでしょうか?