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2006年08月28日

【環境省・農水省】エコ燃料普及促す

環境省と農水省は生ごみや廃材、家畜のし尿などを利用する「エコ燃料」の普及と技術開発に乗り出す。

清掃工場に発電施設を併設することなどを支援するほか、電気・ガスを効率よく生み出すプラント技術や、し尿から水素の原料となるメタンガスを作る発酵技術の開発を後押しする。
二酸化炭素の排出削減につなげる。
環境省は、清掃工場や下水処理場をエネルギーセンターと想定。
自治体が発電施設やガスの生産施設などを併設する場合の交付金を増額する。
一般施設の交付金は総額の3分の1だが、エネルギーを回収利用する場合には交付金を2分の1に引き上げる。


同省は廃棄物を効率よく発酵させるプラント技術の開発を支援する。
具体的には①生ごみや下水汚泥など湿ったバイオマス(生物資源)を発酵させてメタンガスを作り、都市ガスや発電に利用する技術②メタンガスの一部を化学変化で水素に変えて燃料電池の燃料に転用する技術――など。

こうした大規模な技術は世界的に未確立。
同省は大学などの開発を後押しして新設の清掃工場への導入につなげる。
2010年にはエコ燃料によるエネルギー供給を原油換算で258万㌔㍑分まで増やす。
国内で消費する全エネルギーの約0.4%をエコ燃料で賄う計算だ。

一方、農水省は製材時に生じるくず材や間伐在、家畜のし尿に注目。
来年度から山野で木材を細かく裁断加工して運びやすくする技術の開発などに補助金を交付し、家畜のし尿を発酵させてメタンガスを作る技術の実験も進めて実用化を目指す。

日本経済新聞より


投稿者 Melody : 2006年08月28日 11:36