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2006年06月18日
【埼玉県】循環型全国モデルへ 資源循環工場が完成
大里郡寄居町三ケ山で埼玉県が事業化を進めてきた「彩の国資源循環工場」の全面オープンを記念する式典が17日、同地で行われた。
県の主導で最先端の環境企業九社が集まる総合型リサイクル施設。
循環型社会の構築に向けたモデルとして、大きな期待が掛かる。
廃棄物最終処分場である県環境整備センターの埋め立て跡地を活用。工場部分は19.2㌶、公園緑地15.6㌶。
立地企業は、オリックス資源循環▽エコ計画▽環境サービス▽アイル・クリーンテック▽ウム・ヴェルト・ジャパン▽埼玉環境テック▽埼玉ヤマゼン▽広域廃プラスチックリサイクル協同組合▽よりいコンポスト。
9社は廃プラスチックから生ごみ、し尿汚泥まで廃棄物全般を原料に電力や燃料、金属やガラスなどに再資源化する。
年間売上高は139億円、常用雇用者数260人に上る。
1日当たり総受入量は約2,300㌧。再資源化率は平均93%で、県全体の割合を5.1ポイント押し上げる計算。
上田清司知事は、式辞で「21世紀をリードする先端技術を有する環境産業の集積。資源循環型社会の構築に向け、埼玉県が全国に発信する総合モデル施設だと自負している」と述べた。
整備には民間資金を活用するPFIを導入。
PFI事業者の「オリックス資源循環」が工場用地や公園緑地などの基盤整備を行い、その運営や維持管理を県が立地企業各社に委託する仕組みで、県は今後25年間で総額62億円の地代収入を見込んでいる。
安全管理システムとして、県は地元の寄居町と運営協定を締結。これに基づいて立地企業と事業契約を結んでおり、公害防止などのため地元住民には立ち入り監視の権利が認められている。
また、各企業の工場機能を活用した実証研究ができる中核研究オフィスも設置されている
埼玉新聞より
投稿者 Melody : 2006年06月18日 10:54