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2006年06月22日
【三重県】石原産業の産廃処分85,000㌧増
県議会6月定例会は21日、環境森林農水商工、政策防災の各常任委員会が開かれた。
この中で、土壌埋め戻し材「フェロシルト」の製造元・石原産業(本社大阪)の産廃処分量が昨年度、大幅に増加したことが明らかになった。
フェロシルト生産で減少していた産廃汚泥「アイアンクレー」の排出量が急増したため。その結果、県内の廃棄物最終処分量も増加した。
三重県環境森林部によると、四日市市に工場を持つ石原産業の県内での産廃処分量は2005年度が10万㌧(速報値)で、2004年度の1万5千㌧から8万5千㌧も増加。
内訳は、フェロシルト2万㌧、アイアンクレー8万㌧。
フェロシルトが生産されていた2004年度、アイアンクレーの排出量は1万2千㌧だった。
県内の廃棄物最終処分量は2005年度が45万千㌧で、2004年度の33万㌧より12万千㌧増加。
うち産廃は2005年度が35万5千㌧で、2004年度の20万8千㌧から14万7千㌧増え、石原産業の増加分が大きく響いた形となった。
県環境保全事業団三田処分場(四日市市)にはフェロシルトが計21万㌧搬入される予定で、アイアンクレーの排出量も増えるとみられる。
同部は「今後、廃棄物の最終処分量が増える可能性がある」としている。
フェロシルトはアイアンクレーと似た製造工程で作られ、廃液の不正混入で成分はほぼ同じになる。
石原産業のアイアンクレーは以前、県内最大の産廃処分量だったが、フェロシルトの生産とともに大幅に排出を減らしていた。
中日新聞より
投稿者 Melody : 2006年06月22日 12:52