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2006年05月20日

フェロシルト撤去で「瀬戸市内で処分」提案(石原産業)

愛知県瀬戸市北丘町の造成地に埋められた土壌埋め戻し材「フェロシルト」の撤去問題で、製造元の石原産業(大阪市)が、埋設地近くにある民間の産業廃棄物最終処分場に運び込む計画を県に示していたことが分かった。
地元住民らは「瀬戸から撤去するのが筋で、とうてい納得できない」と、同社の方針に反発している。


関係者によると、搬入先は埋設地の西約1キロにある瀬戸市余床町の「クリーン開発」の処分場。
9月開設を目指し隣接地に第二処分場を造成中という。
北丘町の造成地では2月中旬から撤去作業が始まったが、これまで撤去できたのは混ざった土砂を含む搬出見込みの約15万㌧中、2万8,000㌧のみ。今月15日の撤去期限は守られず、新たな撤去期限も示していない。
石原産業は四日市工場への搬入量に制約があるため、福岡市内の業者と契約し九州への搬出を始めた。
撤去量が膨大であることから、瀬戸市北丘町では隣接地での“処分”も検討しているとみられる。
一方で、まだ造成中の隣接の最終処分場への搬入を認めることは、撤去期限の大幅延長を容認することにもなる。
愛知県幹部は「今の段階では、9月完成の第二処分場をあてにするような計画の相談には乗れない」とし、地元の男性は「(フェロシルトを)隣に持って行くだけ、というのは道義上受け入れられる話ではない」と批判している。

中日新聞より

投稿者 Melody : 2006年05月20日 10:59