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2014年07月27日

地域おこし廃校活用

食品卸・辛子明太子製造販売の山口油屋福太郎(福岡市南区)が、旧福岡県立田川商業高校(添田町)を再利用して、建設を進めていた「添田町工場」が完成し、町民会館で26日、記念式典が開かれた。

27日に稼働し、廃校が新たな雇用を生み出す場に生まれ変わる。

同社は新設する女子サッカーチームの拠点とし ても活用する方針で、地域振興への期待が高まっている。

記念式典には、山口毅社長や添田町の寺西明男町長ら150人が出席した。

山口氏はあいさつで「町と一体となって活性化に役立つ仕事をし、このすばらしい地元の自然を守っていきたい」と述べた。

寺西氏も「新工場完成は、福太郎さんとともに進める町づくりのスタートになる」と語った。

工場は2階建ての旧体育館を改修した。延べ床面積は約4千平方メートルで、辛子明太子味の煎餅「めんべい」を生産する。
1階に製造ラインと直売店、2階に包装ラインを設置した。

福太郎は平成20年に添田町内に建設した英彦山工場でめんべいを製造しており、添田町内の工場は2カ所目となる。

また、昨年7月には北海道小清水町の廃校小学校を活用した小清水北陽工場で、めんべいの姉妹品で北海道限定の煎餅「ほがじゃ」を生産している。

福太郎は現在、英彦山工場と小清水北陽工場で年間売上高計26億円分のめんべい関連商品を製造している。
今後は添田町工場を主力生産拠点として、年間60億円分の生産体制に拡大する。

福太郎が廃校を工場化するのは、既存建物を使うことで設備投資額が抑制できることに加え、深刻な過疎に悩む地域の活性化など、会社と自治体双方にメリットが生まれるからだ。
添田町工場は40人以上の新規雇用創出につながるという。

また、福太郎は添田町工場を拠点にした女子サッカー部を来年4月に創設する。
工場敷地は2万4千平方メートルあり、天然芝を植栽してサッカー場を整備してホームグラウンドにする。

チームは将来、なでしこリーグをトップとする日本女子サッカーリーグへの参入を目指す。

産経新聞より

投稿者 trim : 2014年07月27日 10:33