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2014年06月14日
千羽鶴を職員名刺に再利用
定例長崎市議会は13日、一般質問を続行し、井原東洋一議員(長崎市民会議)、川瀬隆文議員(市民ク)、梶村恒男議員(気走会)、中村照夫議員(市民ク)の4人が登壇。
市は、長崎原爆資料館(平野町)に全国から贈られた千羽鶴から再生紙を作り、活用を検討していると明らかにした。
野瀬弘志原爆被爆対策 部長が、川瀬議員の質問に答えた。
川瀬議員は2012年9月の定例市議会一般質問で、千羽鶴を市職員の名刺や市の表彰状などに再利用してはどうかと提案。
これを受けて市が、市内事業者に照会したところ、1社から試作の申し出があった。
今年春に試作品が完成。
和紙に近い手触りで、白を基調に赤、青、黄などの斑点模様がある。田上富久市長は「温かみがあり、多くの人が込めた思いが伝わってくる」と感想を述べた。
試作品は、市の管理職約250人に名刺の台紙として配布した。
8月9日の平和祈念式典で田上市長が読み上げる平和宣言の用紙などへの活用方法を検討するほか、長崎平和推進協会には商品化を打診している。
平和推進課によると、原爆資料館には年間約350キロの千羽鶴が寄せられるが、1年前後展示した後、市内のリサイクル施設で、他の古紙と一緒に再生紙にされている。
千羽鶴だけを再生紙にする場合、解体や分別の手間などのコストがかかるため、広い用途を確保し、単価を下げるのが課題。
市が率先して活用することで、民間に広がることを期待している。
川瀬議員は解体や分別を障害者団体に依頼し、市内外の子どもたちが手伝うことで平和学習につなげることを提案。
これに対し三井敏弘福祉部長は、障害者が作った製品を販売する「チャレンジド・ショップはあと屋」に参加する施設が作業を担うことは可能と前向きな姿勢を示した。
長崎新聞より
投稿者 trim : 2014年06月14日 15:34