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2014年05月26日

“NTT製”堆肥

NTT東日本の関連会社、NTT東日本-群馬(群馬県高崎市)が、高崎市内で取り組む給食の残飯を堆肥(たいひ)化する生ゴミリサイクル事業が注目を集めている。

2003年9月に市内の小学校7校で始めて以来、約10年で順調に事業を拡大。

現在は年間260トンの生ゴミを回収するまでになった。

昨年10月には資源循環型社会の構築に貢献しているとして環境大臣賞を受賞。
“NTT製”の堆肥は価格が安く、農家や家庭菜園から歓迎されている。

JR高崎駅から約5キロのところにある工場や倉庫が並ぶ高崎市倉賀野町。
この一角にある同社の敷地に設けた生ゴミ処理施設に、ポリ容器に入った給食の残飯が平日のほぼ毎日、市内の小中学校や保育園など77カ所から回収業者によって運ばれてくる。
昨年度は1日に約1.5トンの残飯が生じたという。

ビニールハウス型の処理施設の中に、生ゴミ処理機が28台並ぶ。
専属の社員は処理機の保守業務用に2人しか配置されていないが、平日の午後4時ごろ約30分かけて行う処理機への生ゴミ投入作業には、同社新規事業推進室の社員が加わり、総勢20人であたる。

処理機に投入された生ゴミは50~80度の熱を与えて24時間発酵・熟成させた後に乾燥。
最後にふるい機にかけて不純物を取り除き、活性炭を調合すると堆肥になる。
2013年度は回収した260トンの生ゴミを26トンの堆肥にした。

できあがった堆肥は1袋10キロで販売。
価格は360円で、市販品と比べ約半額だ。
安さが人気で、自社以外に県内のホームセンター5店舗でも販売する。
生ゴミの供給元である学校から注文があった場合は無料で配り、花壇づくりなどに役立ててもらっている。
2013年度は26トンの堆肥のうち、約4分の1の7トンを学校に届けた。

同社新規事業推進室の中山浩営業グループマネージャーは「高崎市内で定着したリサイクル堆肥事業を他の地域にも広げたい」と話す。
同推進室では今後、高崎市以外の県内自治体への提案活動を本格的に始める考えだ。

同社はこのほか、高崎市内で回収された粗大ゴミのうち、再利用可能な良品を自社施設内で清掃、修理、補修し、市民に無料で提供する取り組みも行っている。
無料提供は6月と11月の年2回実施。
計1,000人以上が来場する市内の人気イベントの一つになっている。

SankeiBizより

投稿者 trim : 2014年05月26日 09:44