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2014年05月01日

クールビズ、なじんで10年

省エネの推進に向け、上着やネクタイを着用しないで過ごす「クールビズ」が1日、始まった。

今年で10年目に入り、兵庫県内の官公庁や企業でも取り組みが定着、初日から涼しげな装いで勤務する姿が目立った。

期間は10月末までの6カ月間。


クールビズは2005年に環境省の呼び掛けでスタート。
省エネルックに代わる愛称を公募、選定した。
二酸化炭素(CO2)削減のため、冷房温度が28度でも快適に過ごせる服装を呼び掛ける。
2011年3月の福島第1原発事故以降、節電対策として1カ月繰り上げた。

愛称選びに加わった漫画家弘兼憲史さんは「ここまで定着するとは思わなかったが、政財界のトップがネクタイを外し始めた影響が大きい」と指摘する。

兵庫県は全国に先駆けて1999年から「夏のエコスタイル」の名称で取り組み、2012年からは国に合わせ5月スタートとしている。

この日の神戸の気温は正午の時点で22.2度。
最高気温は5月中旬並みになるとみられ、港湾物流大手の上組(神戸市中央区)のオフィスでは、ノーネクタイ、半袖姿で机に向かう男性も見られた。

神戸市は4月末、軽装勤務の取り組みを庁内メールで一斉通知。
旗振り役の地球環境課は「模範を示さないといけない」と男性職員全員がクールビズ。
5月中は寒さが残る日もあり、担当者は「上着を羽織るなど、気候に合わせて臨機応変に対応できれば」と話す。

百貨店にとっても、クールビズ商戦はすっかり定着した。
そごう神戸店(同)は昨年より2週間早く4月初旬から売り場を設け、男性向けに白いパンツをPR。
売上高5割増を狙う。
大丸神戸店(同)は5月14日から始める予定で、担当者は「クールビズは清潔感が大切。シャツに加え、ベルトや靴などの小物にもこだわってほしい」と話す。

環境省は6~9月、アロハシャツやポロシャツなどより一層の軽装を促す「スーパークールビス」に取り組む。
【三木良太、小川 晶、土井秀人】

神戸新聞NEXTより

投稿者 trim : 2014年05月01日 18:32