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2014年04月23日
e農産物に補助金
岡山県は22日、今年度から県産の有機農産物などを新たに「おかやまe農産物」と名付け、販売する店やメニューに使う料理店などに補助金を交付する新事業を始めると発表した。
流通販路の拡大が目的。
これまで農家への助成はあったが、セールスへの補助金は県内初で、全国的にもめずらしいという。
県は「環境に優しい農業を販路からも広めたい」としている。
県は昭和63年から、都道府県として初めて農薬・化学肥料を一切使わない「おかやま有機無農薬農産物」を県単独で認定。
有機JAS規格をベースに環境に優しい農業を推進してきた。
これまで岡山市北区高松で栽培されている無農薬野菜や倉敷の有機にんじん、蒜山の合鴨米など県内49事業者が認定されている。
ただし、基準の難しさやハードルの高さが障害になり、大規模な普及にはつながっていない。
このため、化学肥料の使用などを5割以上低減した「特別栽培農産物」(平成4年開始)や3割以上減らした「エコファーマー」(同13年開始)など、ややハードルの低い有機農産物をひとくくりに「おかやまe農産物」と命名。
流通や販売、提供などに支援することで裾野を広げる施策をスタートすることにした。
「e」はエコロジーの頭文字をとったもので、環境にやさしい農業への意欲を示しているという。
補助事業の受け付けは25日からスタート。
e農産物をメニューに使っている料理店や、消費者へ提供している販売店などが対象となる。
販路拡大やPR活動が認められれば、経費の最大2分の1を助成する。
県農産課は「これまでの認定制度は生産農家への支援がメーン。岡山の有機農産物を全国的に広めるためには、流通や販路の拡大が不可欠だと事業化を決めた。シェフが客の目の前で認定農産物を料理する料理店や農産物を販売するマルシェなどを想定している」と話した。
産経新聞より
投稿者 trim : 2014年04月23日 11:30