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2014年04月12日

ウルトマンタロウ街路灯

ウルトラシリーズのキャラクターをまちづくりに活用している東京都世田谷区の小田急線祖師谷大蔵(そしがやおおくら)駅周辺に新名物が誕生した。

祖師谷商店街振興組合が「北通り」「西通り」に設置したウルトマンタロウの街路灯だ。

実はウルトラ兄弟の街路灯は近隣に設置されているが、兄の「帰ってきたウルトラマン」と「エース」を差し置いてタロウが採用されたのだ。


その真相に迫ってみた。
街路灯は、ウルトマンタロウの目を模したLED(発行ダイオード)の電灯の後ろに「角」のようなウルトラホーン型金属板が取り付けられている。
駅の北通りと西通りを中心に従来の蛍光街路灯を交換し、82基が設置された。

東京都と区は、環境に配慮した街路灯設置を進める対策を自治体を通じて全国の商店街に指導していて、祖師ケ谷大蔵駅の北地区の商店主らで構成する祖師谷商店街振興組合が平成23年に計画した。

円谷プロダクションの本社は現在、東京都渋谷区に社屋があるが、かつては祖師ケ谷大蔵駅の南の世田谷区砧7丁目に本社があった。
「特撮の神様」と呼ばれた円谷英二氏の自宅が祖師谷3丁目にあり、この地はまさにウルトラファミリーの故郷といえる場所だ。

世田谷区は平成17年、円谷プロダクションの協力を得てウルトラマンシリーズのキャラクターを活用したまちづくりを祖師谷地区の3つの商店街にもちかけ、“ウルトラマンの街”づくりが始まった。

祖師谷大蔵駅前にはウルトラマン像があり、周辺商店街には「帰ってきたウルトラマン」などをイメージした「ウルトラマンゲート」が3つある。

駅の南に位置する祖師谷みなみ商店街が平成21年にウルトラマン、最北に位置する祖師谷昇進会商店街が平成22年にウルトラマンとウルトラセブンをかたどった街路灯をそれぞれ設置した。

ただ、一つ気になったことがある。順当なら兄弟の「帰ってきたウルトラマン」「ウルトラマンエース」の街灯が当然なければならないはず。
兄を差し置いて、抜擢された理由を、祖師谷商店街振興組合の理事会関係者に聞くと、あっさりと答えが返ってきた。

「一番カッコイイから」

…。

理事会によると、デザイナーに何種類か製作してもらったところ、この言葉が相次ぎ、タロウに決まったそうだ。

夜間、ウルトラ兄弟に見守られたら、街も心強いに違いない。

さてタロウ街路灯設置を記念して、今月13日、駅前広場で式典が開催され、スタンプラリーも実施する。
スタンプラリーは指定された5つの商店でそれぞれスタンプを集めると、先着300人に商店街オリジナルウルトラマンタロウトートバックがもらえるとか。
詳細は「そしがやどっとこむ」へ。
さっそく行ってみよう!
【昌林龍一】

産経新聞より

投稿者 trim : 2014年04月12日 14:31