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2014年03月12日
白メダカで被災地支援
熱帯魚や淡水魚を飼育している滋賀県大津市の伊香立中アクアリウム部が、繁殖させた白メダカを販売するなどして集めた募金を東日本大震災の遺児を支える団体に贈り続けている。
親を亡くした同世代の被災者を応援したいと「メダカ募金」を始めて3年。
同部は「小さな命が東北の子どもたちを勇気づける力に変わる」と信じている。
全国的にも珍しいアクアリウム部は2011年4月に発足。
エンゼルフィッシュやグッピー、クマノミなど20種約200匹を飼育している。
卵のふ化から稚魚の管理など魚の成長を通じて命の尊さを再確認し、水質や成育環境を研究している。
「メダカ募金」は自分たちにしかできない支援を、と発足直後から部員が企画した。
繁殖させた観賞用の白メダカを伊香立学区の地域文化祭など地域の催しで販売。
募金も合わせて3年間で寄せられた約13万円は震災遺児のケア施設「東北レインボーハウス」の建設を進めるあしなが育英会に届けた。
部長の2年大前晴仁君(14)と部員の2年和田知也君(14)は「自分たちの活動が被災地で役に立っているならうれしい」と話す。
同部の取り組みは12、13年と2年連続で青少年のボランティア活動を支援する「ボランティア・スピリット賞」(プルデンシャル生命など主催)にも選ばれた。
顧問の澤村幸夫教諭(49)は「震災を忘れないためにも活動を続け、『メダカ募金』に賛同してくれた人たちの思いも被災地に届けたい」と話す。
京都新聞より
投稿者 trim : 2014年03月12日 10:53