« 再生医療、異業種の参入 | メイン | 「ひとめぼれスタジアム宮城」 »
2014年02月26日
悩む大阪市選管
橋下徹大阪市長(日本維新の会共同代表)の辞職に伴う出直し選をめぐり、「無駄遣い」の批判が向けられている約6億3千万円の選挙費用の“圧縮”に市選管が苦心している。
投票啓発ポスターは前回市長選のデザインの微修正にとどめ、デザイン料を節約。
橋下氏以外は正式に立候補を表明しておらず、初の無投票の可能性も排除できないため、広報活動は、キャンセルできるよう選挙期間後半に集中させた。
費用をおさえて、でも投票率は上げたい…。
選挙への逆風の中、市選管は矜持(きょうじ)を見せようとしている。
「苦肉の策だが、これでデザイン料が200万円ほど節約できる」。
市選管幹部はこう力説した。
平成23年秋の前回の市長選で使われた啓発ポスターでは、イチョウの葉が舞う大阪市の上空で啓発キャラクター「センキョン」が飛び、「さあ投票」などの言葉が並ぶ。
今度の選挙ではイチョウの葉を桜の花に変えるなど微修正を施し再利用。
街頭の大型モニターで流す啓発用の動画広告や看板でも同様の対応を行い、デザイン料を500万円から300万円に圧縮する。
節約に腐心する背景には世間の厳しい目がある。
橋下氏は「日本人は選挙を軽く考えている。
民主主義のコストとして当たり前だ」と意に介さないが、産経新聞社の世論調査で6割超の人が橋下氏の出直し選を「評価しない」と答え、市にも断続的に「無駄遣いだ」などと批判的なメールや電話が寄せられる。
さらに立候補が読み切れないことも市選管を悩ませる。
今回は維新以外の主要政党が相次いで候補者擁立を見送る方針を決定。
立候補が取り沙汰される北区長の中川暢三(ちょうぞう)氏(58)も出馬表明をしていない。
26日には立候補予定者向けの説明会が開かれるが参加者が必ず立候補するとは限らず、無投票を視野に入れる必要がある。
これまでの市長選では選挙の広報活動を告示前から開始し、市営地下鉄での中づり広告やフリーペーパーなど多様な広告媒体を活用。
しかし今回は無投票になった際にキャンセルが間に合う媒体に絞った。
具体的には選挙期間の後半に映画館での本編上映前の広告や、インターネット広告などでPR。
市営地下鉄では中づり広告は見送るが、車内アナウンスを予定している。
産経新聞より
投稿者 trim : 2014年02月26日 13:45