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2014年02月07日

レアメタル再利用

小型家電リサイクル制度が2013年4月に施行され、携帯電話やパソコンなどに含まれるレアメタル(希少金属)の再利用に注目が集まる中、山形県は収集・分別業者らと自治体が連携したリサイクルシステムの後押しを強める。

県内外の6業者・団体が構築し、2012年度から上山市が加わって運用を開始したシステムについて、優位性があるとして認証。

収集・分別の過程で手作業による選別を行い、レアメタルの抽出率を上げているのが特徴で、他の自治体にも運用を拡充したい考えだ。

6業者・団体は収集・分別業者の高良(福島県南相馬市)、解体を担う走翔会(上山市)のほか、中間処理業者の▽ウェステック山形(高畠町)▽YAMANAKA(川崎市)▽クリーンシステム(山形市)▽キヨスミ産研(同)―で、システム名は「小電リサイクルプロジェクトT―BRAND」。
県庁で6日、県の認証証が交付された。
県のリサイクルシステム認証制度は2006年度に創設。
これまで7システムを認証した。
小型家電に関しては初めて。

小型家電は不燃物として埋め立て処理されるケースが多いが、6業者・団体は収集・回収から分別、中間処理、家電メーカーへの原材料供給など一連の循環システムを構築。集めた小型家電については収集・分別業者が手作業で選別し、レアメタルや貴金属が含まれる部品を取り出す。

一般的な機械裁断による分別に比べてレアメタルの抽出率が飛躍的に高いのが特徴だといい、高良の柴田和弥山形営業所長は「抽出した金属が重さで10~20倍違うケースもある」と話す。

県循環型社会推進課によると、小型家電リサイクル制度の施行を見据え、県内では上山市が2012年度から小型家電の回収を試験的に実施。
山形市は2014年7月から回収事業を始める方向で検討中だが、33市町村は方針を示していない。
同課は「高品質なレアメタルを抽出できるシステム。
他の自治体に広がればより効率的にリサイクルできる」としている。

レアメタル
資源として量が少ないか、量は多くても産出が難しい金属の総称で、プラチナ、パラジウムなど約30種類ある。
ハイテク製品に欠かせない素材で、自動車や家電製品、産業機械まで幅広く使われる。
小型家電リサイクル制度は、こうしたレアメタルや貴金属の再利用を促そうとスタートした。

山形新聞より

投稿者 trim : 2014年02月07日 10:32