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2014年01月21日
東芝のEVバス
東芝が開発を進めていたEV(電気自動車)バスが2月から都心部で商用運行を開始することが20日、分かった。
急速充電技術などを確立し、渋滞が激しい交通環境でも運行できるめどが立った。
排ガスを出さず、環境負荷の少ないEVバスは2020年東京五輪の輸送インフラなどとして今後拡大が見込まれる。
東芝はリチウムイオン電池やモーターなどの強みを生かし、本格展開に乗り出す。
東芝のEVバスは、港区のコミュニティーバスとして導入される。
田町駅-新橋駅の往復約17キロ(約2時間)を1日6回走行する。
ディーゼルエンジンのバスが走行するルートを、EVバスに同じダイヤで走らせる取り組みは国内初という。
東芝は商用運行でノウハウを蓄積し、電池を再利用するシステムなども構築する。
今後、自治体などに売り込み、EVバス事業を拡大する考えだ。
東京五輪招致委員会は、選手村を巡回するバスや運営用車両にEVなどを積極利用し、国内に普及させる契機とする方針を打ち出しており、需要を取り込む。
東芝は、国内自動車メーカーのEV向け電池などを供給しており、2011年からEVバスの開発を本格化。
昨年3月に港区と提携し実証実験を進めていた。
EVバスは1回の充電で走行できる距離が限られ、充電に時間がかかる。
都心部は渋滞などがあるほか、夏場や冬場は空調による電池の消耗も激しく、商用運行のハードルが高かった。
開発したEVバスは国内メーカーの車両に、自社の電池などを搭載。
従来の急速充電器の3倍のスピードで充電できる超急速充電技術なども確立した。
1回5分程度でフル充電できるため、1日計100キロ以上の商用運行が可能になった。
バスは走行するルートや距離が決まっており、充電インフラの整備などの点でマイカーよりEV化しやすいとされる。
日野自動車など国内自動車メーカーも開発を進めている。
東芝の商用運行でEVバスの普及に弾みがつけば、交通システムなども含めインフラ輸出の可能性も広がる。
SankeiBizより
投稿者 trim : 2014年01月21日 14:19