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2014年01月09日

震災がれき

東日本大震災で発生した震災がれきの処理が進み、昨年11月末時点の進捗(しんちょく)率は岩手県で90%、宮城県で96%となった。

宮城では近く可燃物の焼却を完了、焼却灰埋め立ても含めた全作業を3月末までに終える予定。

環境省は、両県のがれき処理を2013年度中に終える政府目標の達成にめどが付いた、としている。

一方、政府が年度内処理を断念した福島県の進捗率は62%。
東京電力福島第1原発事故の影響で仮置き場の確保が難航したことなどが要因で、岩手、宮城と比べ大幅に遅れている。

環境省によると、3県の震災がれきの推計量は岩手388万トン、宮城1,102万トン、福島171万トン。
宮城で木くずなど可燃物を処理する焼却炉が稼働しているのは石巻市のみとなり、1月中旬に作業を終える見通し。
岩手でもほぼ終了しつつあるという。

宮城ではこれまで、沿岸部に仮設焼却炉を29基設置し、1日最大約4,650トンを焼却。
がれき分別施設も増やして処理を急いできた。
岩手は可燃物の一部を東京都や大阪市などへの広域処理で対応してきており、「県外自治体の協力で順調に進んでいる」(廃棄物特別対策室)という。

がれきとは別に、津波で運ばれた土砂などの津波堆積物は、岩手が推計152万トンのうち84%、宮城は769万トンのうち91%の処理を終えた。
ほぼ全量を、土地のかさ上げや防潮林の土台などに再利用する方針だ。

福島は、津波堆積物166万トンに対し処理済みが40%。
環境省は「原発事故の影響がある。14年度のできるだけ早い時期に終わらせたい」としている。

河北新報より

投稿者 trim : 2014年01月09日 11:11