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2014年01月23日
富士山入山料1,000円
今夏から5合目以上の登山者を対象に、1千円を任意徴収することで合意した22日の「富士山世界文化遺産協議会」。
金額や徴収対象は一致したが、両県で異なる登山道の開通期間を統一することが来年以降の課題となりそうだ。
一方、平成28年2月までに国連教育科学文化機関(ユネスコ)が提出を求めている 「保全状況報告書」に向けては、両県で連携して取り組むことを確認した。
協議会には横内正明・山梨県知事、川勝平太・静岡県知事とともに、両県の関係者約40人が参加。今夏の登山期間が、山梨県側は7月1日~9月14日、静岡県側が7月10日~9月10日と異なることから、期間の統一について議論された。
山梨県側は「7月1日に行われる開山祭には、100年以上続いてきた文化的事情がある」としたが、「登山者のことを考えれば統一することが理想だ。来年以降は環境省や地元関係者と話し合って検討したい」と将来的には調整を図っていく意向を示した。
一方、須走口を抱える静岡県小山町の込山正秀町長は「残雪処理などで、どうしても1週間はかかる。開山日を合わせてほしい」と要望。
静岡県事務局も「富士宮、須走、御殿場の3登山口の開山期間を統一するように調整している。山梨県側とも統一していきたいと思っている」と話した。
また、保全状況報告書の提出に向けては、ユネスコなどから両県に課された決議項目を両県事務局が説明した。
山梨県側は、富士五湖での水上バイクや湖畔の建築物などが問題視されていることから、湖の使い方や修景について「明日の富士五湖創造会議」などで対策を検討していく。
静岡県側は、三保松原(みほのまつばら)(静岡市清水区)の景観改善が主な課題となっており、消波ブロックや、松枯れ対策などを進めていくとした。
横内知事は「富士山の保全について多くの宿題があるが、今年中に全ての項目に取り組めるようにしたい」。
川勝知事は「三保松原は一度、蹴られている。今のままではだめだという危機感を持って臨みたい」と話した。
産経新聞より
投稿者 trim : 2014年01月23日 13:08