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2013年12月27日
再生土砂、福島へ搬出
東日本大震災で発生した津波堆積物から取り出した宮城県山元町内の土砂を、復興工事用に福島県新地町へ搬出する作業が26日始まった。
宮城県内で発生した再生土砂が県外へ搬出されるのは初めて。
土砂の搬出は来年7月末まで続く見込み。
土砂は、山元町の仮置き場から新地町の工事現場に運び込まれた。
新地町の現場には午前11時すぎ、土砂を積んだ10トンダンプカーが次々と到着。
同日は約30台で土砂約200立方メートルを運んだ。
宮城県によると、山元町から処理を受託した再生土砂約83万立方メートルのうち、40万立方メートルを福島県に融通する。
県道相馬亘理線の新地町内の区間を7メートルかさ上げする工事などに使われる。
山元町などは当初、再生土砂を町内の道路工事に活用する方針だったが、着工までに時間がかかるほか、発生量が想定より増えて土砂の保管が課題となっていた。
宮城県の佐々木源環境生活部次長は「仮置き場が防潮林整備や水田復旧事業の妨げになり、対応に苦慮していた。福島県で使われ、ほっとしている」と話した。
福島県の長谷川潔土木部参事は「県内では盛り土不足が続いており、大変助かる。復興の弾みになる」と述べた。
河北新報より
投稿者 trim : 2013年12月27日 11:52