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2013年12月19日

全国学芸サイエンスコンクール

第57回「全国学芸サイエンスコンクール」(旺文社主催、内閣府など後援)で、シイタケの柄の部分を菌床に再利用することに成功した長崎県立島原農業高(島原市下折橋町)食品加工部の生徒たちの研究成果が、自然科学研究部門で最優秀の文部科学大臣賞を受賞した。

来年3月に東京で表彰式がある。

同コンクールは青少年の文化育成を目的に1957年に創設され、今回は研究や絵画、小説など13部門に、国内外の小、中、高校生から計11万1,332点の応募があった。
このうち、高校生を対象にした自然科学研究部門には970点が寄せられた。
文部科学大臣賞は全部門トップの内閣総理大臣賞(1点)に次ぐ賞。

食品加工部(19人)の研究は廃棄される柄の再利用で、地元のシイタケ生産組合から「処理に困っている」と持ちかけられたのがきっかけ。
粉末状にした柄をパン酵母で発酵させ、それをクヌギなどのおがくずと混ぜてシイタケ栽培に使う菌床にした。
通常の米ぬかの菌床に比べ、栄養源になるカリウムが豊富で、菌の成長スピードも2倍程度速い。
4月に特許を取得。
その後も実際に生産者に菌床で栽培してもらい、効果を証明し、論文にしてコンクールに提出した。

応募時の部長だった3年の福田かなみさん(18)は「自分たちの研究結果が生産者の役に立ち、島原特産のシイタケのPRにつながればうれしい」と話した。

長崎新聞より

投稿者 trim : 2013年12月19日 14:26