« 高速横断幕をリサイクル | メイン | 「五島モデル」 »

2013年10月26日

「リユース下着」

タンスの肥やしになっている古着の中でも捨てるに捨てられないのが下着だ。

しかし、欧米では下着も中古衣類の一つと扱われ、東南アジアを中心とする発展途上国でリユース下着として再販されている。

こうした中、下着再活用を目的にした回収プロジェクトが動き出した。

各自治体が資源として集めた古布や衣類は故繊維(回収された衣料品や布類)業者などに引き渡される。
まだ使えそうな状態のものは中古衣料品として輸出され、東南アジアなど発展途上国で販売されている。
古着同様、中古下着も専門店で販売され、リユースされる。
多くが、下着も古着と考える欧米からの中古品だ。

首都圏の自治体で回収した古着処分について、業界団体の担当者は「日本製は品質も良く、特に女性用下着は着け心地がいいため、需要が高いと聞いている」と話す。

しかし、下着の処分に躊躇(ちゅうちょ)したり、不安感を持ったりする女性は多い。
処分過程を知らなかったり、持ち去られたりするのを恐れるためだ。
メーカーのワコールやトリンプ・インターナショナル・ジャパンはブラジャーなどを集め、産業用固形燃料にするリサイクル活動を毎年行っている。

こうした中、海外の中古下着市場から需要が高く、捨てきれずに眠り続ける国内下着類のリユースを始めたのが、リクルートライフスタイル(東京都千代田 区)の通販マガジン「eyeco(アイコ)スペシャル」。
今年9月、寄付プロジェクト「下着 de(で) 乳(New)スマイル」を立ち上げた。

ブラジャーやガードルなど女性用下着だけでなく、男性・子供用の肌着類、靴下やストッキング、パジャマや水着などを有料(1,050円)で回収し、中古衣料として輸出。
売り上げの一部は乳がん検診の啓蒙(けいもう)活動を行うNPO法人「J.POSH(ジェイ・ポッシュ)」(大阪市鶴見区)が運営する、乳がんで保護者が死亡・闘病中の高校生支援の奨学金制度に寄付される。

アイコでは平成22年から古着などを有料回収し、海外中古市場での売り上げなどを寄付する「古着deワクチン」を社会貢献商品として開始。
NPO法人を通じ、今年9月までに約23万6千人分のポリオワクチンを寄付した。
「活動の中で利用者から『下着はだめなのか』との声が寄せられる一方、日本の中古下着が求められていると聞き、企画化を決めた」とアイコ編集長、猪狩裕喜子さんは話す。

今回の取り組みでは、事前アンケートで不安点を洗い出し、国内仕分けは女性が担当、輸出前に消毒するなど独自基準も設定。
中古下着をリユースへ出しやすい仕組みにしたという。

協業先で中古品輸出を手掛ける日本リユースシステム(東京都港区)の山田正人社長は「中古下着のリユースは欧米や途上国では当たり前。物を大事に扱い、海外に比べて品質が良いと評価される国内の中古品を海外に出すことは現地の雇用をも支える。下着の処分法の一つとして受け入れられれば」と話している。

中古品の処分にリサイクルショップを活用する人も多いが、程度が良くても人気がないと判断され、引き取ってもらえないこともある。
一部のメーカーや販売店が自社品を回収しているが、対象外の衣料品なら持ち込みを受け付ける故繊維業者へ委託する手もある。

中古繊維品の輸出を手掛ける業界団体の日本繊維屑輸出組合(神戸市中央区)はホームページで古着回収の目安を紹介。
自分が使う程度に清潔さが保たれた衣服や下着類、タオルやハンカチ、シーツなども活用できるが、ペット用タオルなどは不可という。
【日野稚子】

産経新聞より

各自治体が資源として集めた古布や衣類は故繊維(回収された衣料品や布類)業者などに引き渡される。
まだ使えそうな状態のものは中古衣料品として輸出され、東南アジアなど発展途上国で販売されている。
古着同様、中古下着も専門店で販売され、リユースされる。
多くが、下着も古着と考える欧米からの中古品だ。

首都圏の自治体で回収した古着処分について、業界団体の担当者は「日本製は品質も良く、特に女性用下着は着け心地がいいため、需要が高いと聞いている」と話す。

しかし、下着の処分に躊躇(ちゅうちょ)したり、不安感を持ったりする女性は多い。
処分過程を知らなかったり、持ち去られたりするのを恐れるためだ。
メーカーのワコールやトリンプ・インターナショナル・ジャパンはブラジャーなどを集め、産業用固形燃料にするリサイクル活動を毎年行っている。

こうした中、海外の中古下着市場から需要が高く、捨てきれずに眠り続ける国内下着類のリユースを始めたのが、リクルートライフスタイル(東京都千代田 区)の通販マガジン「eyeco(アイコ)スペシャル」。
今年9月、寄付プロジェクト「下着 de(で) 乳(New)スマイル」を立ち上げた。

ブラジャーやガードルなど女性用下着だけでなく、男性・子供用の肌着類、靴下やストッキング、パジャマや水着などを有料(1,050円)で回収し、中古衣料として輸出。
売り上げの一部は乳がん検診の啓蒙(けいもう)活動を行うNPO法人「J.POSH(ジェイ・ポッシュ)」(大阪市鶴見区)が運営する、乳がんで保護者が死亡・闘病中の高校生支援の奨学金制度に寄付される。

アイコでは平成22年から古着などを有料回収し、海外中古市場での売り上げなどを寄付する「古着deワクチン」を社会貢献商品として開始。
NPO法人を通じ、今年9月までに約23万6千人分のポリオワクチンを寄付した。
「活動の中で利用者から『下着はだめなのか』との声が寄せられる一方、日本の中古下着が求められていると聞き、企画化を決めた」とアイコ編集長、猪狩裕喜子さんは話す。

今回の取り組みでは、事前アンケートで不安点を洗い出し、国内仕分けは女性が担当、輸出前に消毒するなど独自基準も設定。
中古下着をリユースへ出しやすい仕組みにしたという。

協業先で中古品輸出を手掛ける日本リユースシステム(東京都港区)の山田正人社長は「中古下着のリユースは欧米や途上国では当たり前。物を大事に扱い、海外に比べて品質が良いと評価される国内の中古品を海外に出すことは現地の雇用をも支える。下着の処分法の一つとして受け入れられれば」と話している。

中古品の処分にリサイクルショップを活用する人も多いが、程度が良くても人気がないと判断され、引き取ってもらえないこともある。
一部のメーカーや販売店が自社品を回収しているが、対象外の衣料品なら持ち込みを受け付ける故繊維業者へ委託する手もある。

中古繊維品の輸出を手掛ける業界団体の日本繊維屑輸出組合(神戸市中央区)はホームページで古着回収の目安を紹介。
自分が使う程度に清潔さが保たれた衣服や下着類、タオルやハンカチ、シーツなども活用できるが、ペット用タオルなどは不可という。
【日野稚子】

産経新聞より

投稿者 trim : 2013年10月26日 13:04