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2013年06月15日
園芸分野に参入
小松精練(石川県能美市)は園芸分野に参入する。
14日までに花卉(かき)卸売のジャパン・フラワー・コーポレーション(JFC、射水市)と業務提携した。
セラミック基盤材「グリーンビズ」を水耕栽培用の人工培養土や花器として国内外で販売する計画で、2、3年後に同分野で年間売上高1億円超を見込む。
グリーンビズは、染色排水の浄化過程で生じる余剰汚泥を再利用し、優れた吸水・保水性が特徴。
屋上緑化基盤材などとして展開してきた。
全国に販売網を持つJFCとの連携で、フラワーアレンジメントの花器用に成形したり、顆粒(かりゅう)の培養土にしたりして、新たな需要を開拓する。
JFCによると、水やりの回数が少なくてすむほか、虫がわきにくく、ミネラル分が溶け出して植物の成長を促進、長持ちさせるなどの利点があるという。
使用後は土に埋めるなどして廃棄すればよく、環境にも優しい。
JFCは「花まつ」の店名で、北陸を中心に生花店約90店舗を経営。
近く、培養土にグリーンビズを用いたランなど贈答花の販売を始める。
「土と違って検疫が不要なので、植物の輸出入で大きなメリットがある」(担当者)として、提携関係があるオランダの園芸メーカーに水耕栽培用の培養土として顆粒の輸出も検討する。
小松精練側の業務は物流子会社のコマツインターリンク(能美市)が統括する。
同社は今年度、三浦園芸(愛知県岡崎市)とも組み、グリーンビズ顆粒を培養土に使った観葉植物の販売を開始。
申し込むと1年間に4回、四季折々の鉢植えが届く頒布会方式で、既に全国2千口の契約が集まったという。
コマツインターリンクの西田勝彦社長は「土を使わないグリーンビズは衛生的なので、病院や介護施設での園芸療法や、未就学児の情操教育にも使ってほしい」と述べた。
北陸三県で30教室、約1,300人が受講する「花まつフラワーアカデミー」では、グリーンビズを花器や培養土に使ったレッスンを展開する。
13日には同アカデミーの「小松精練教室」がコマツインターリンクで開講し、女性約20人がグリーンビズ製の花器を使って手軽なアレンジを楽しんだ。
同教室の体験レッスンは今月20、27日、7月11、25日にも開かれる。
北國新聞社より
投稿者 trim : 2013年06月15日 13:52