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2013年05月16日
東北中央道の縦貫に道筋
国の2013年度予算が15日成立したことを受け、国土交通省は同日夜、公共事業予算の配分(箇所付け)を明らかにした。
山形県関係では、東北中央自動車道で整備の見通しが立っていなかった秋田県境付近の3区間が計画段階評価に向けた調査に入る。
これに伴い、同路線は県内全区間が調査区間以上の位置付けとなり、福島県境から秋田県境まで約160キロに及ぶ県内縦貫に向け、大きく前進した。
日本海東北自動車道(日東道)の新潟、秋田両県境については、正式に事業化が決定した。
同省などによると、計画段階評価に向けた調査に入るのは、
泉田道路北側の昭和(仮称、新庄市)―金山(同、金山町)、
秋田県境の及位(真室川町)―上院内(秋田県湯沢市)、
秋田県側の下院内(同)―雄勝こまち(同)
の各インターチェンジ(IC)間。
この3区間はいずれも1987(昭和62)年から事業化の見通しが立っていない「予定路線」だったが、次のステップに入ったことで、道路整備に向けてルートや構造の検討に関わる調査に入る。
これで、県内の東北中央自動車道の予定路線区間はすべて解消された。
今後は
▽計画段階評価
▽環境アセスメントのための手続き
▽新規事業採択時評価
―などを経て、事業化が決まる。
日東道で事業化が決まったのは、
新潟県境の朝日まほろば(新潟県村上市)―あつみ温泉(鶴岡市)、
秋田県境の遊佐3(仮称、遊佐町)―象潟(同、秋田県にかほ市)
の2区間。
新潟県境は延長40.8キロ、事業費約1,900億円、秋田県境は延長17.9キロ、事業費約520億円で、それぞれ設計速度80キロの2車線で整備される。
日東道の新潟、秋田両県境区間は共に国土交通省社会資本整備審議会道路分科会の東北地方、東北・北陸地方合同の両小委員会での審議を経て、4月24日に同省の事業評価部会で「事業着手は妥当」との判断が示されていた。
このほか、東北中央自動車道の米沢―米沢北間の万世高架橋、米沢大橋の各上部工への着手、長井市と南陽市をつなぐ梨郷道路の着工なども盛り込まれた。
山形新聞より
投稿者 trim : 2013年05月16日 11:30