« 廃校を開発拠点に | メイン | 「目黒天空庭園」 »
2013年01月30日
廃校舎が天体の博物館に
香川県さぬき市の山間部にある閉校した小学校の校舎を改修し、「天体望遠鏡博物館」が整備されることになった。
各地の天文台で使われた貴重な望遠鏡を展示し、天体観測も楽しめる。
行政と市民、ボランティアが一体となって作り上げる事業として平成27年に一部開館、翌年に全面オープン予定。
過疎・少子化が 進む中、住民たちは再び人々が集う施設へと生まれ変わる校舎の再利用に期待を寄せている。
博物館の整備は、さぬき市と、各地の天文台で使われなくなった望遠鏡を収集、保存している「社団法人天体望遠鏡博物館」(香川県三豊市)が25日に明らかにした。
計画では、昨年3月末に122年の歴史に幕を閉じた市立多和小学校(多和助光東)の校舎を耐震改修するなどして活用。
法人メンバーである県内の愛好家らが収集した天体望遠鏡約100台を教室などに展示し、屋上には大型望遠鏡を設置して実際に天体観測ができる博物館として整備する。
廃校後の昨年6月、地元住民が任意団体「結願の里 多和の会」を結成して跡地利用を市と検討していたところ、収集した天体望遠鏡の展示施設を探していた法人が、博物館整備を打診した。
博物館のほかに、地元産の農作物・土産物販売所やお遍路さんの休憩所、どぶろく製造・販売などのスペースも整備して山間部の活性化を目指す計画で、市は総事業費約1億円を見込んでいる。
法人代表理事の村山昇作さん(63)=高松市=によると、天体望遠鏡の展示をメーンにした博物館は世界的に珍しいといい、「子供たちが本物に触れ、天体に興味を持ってもらうチャンス。
訪れた人が幸せになれるような温かい施設にしたい」と意気込む。
多和の会代表の藤岡旭さんは「小学校は何をするにも地域の核だった。校舎を有効活用し、もう一度住民の心のよりどころにしたい」と話している。
産経新聞より
投稿者 trim : 2013年01月30日 10:45