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2013年01月28日
廃校を開発拠点に
東京のIT企業3社が4月、長崎県南島原市深江町の木造の廃校(旧小林小学校山の寺分校)に開発拠点を新設する。
3社はシステム開発の技術者を数カ月交代で南島原に出張させる。
自然に囲まれた環境で仕事をすることで作業効率を上げ、ストレスを軽減させることが目的という。
県教委によると、廃校への事業所誘致は県内で初めて。
拠点を設けるのは携帯電話関連のインフラ整備などを手掛けるフィルアップ(東京都港区)と同社の協力企業2社。
3社は合同で分校跡に「南島原ITメディアリレーションラボ」を開設。
常時3人程度の技術者が東京から交代で勤務する。
県内からも技術者を採用する。
正社員は2015年度までに10人程度、見習い社員も年3人程度雇用し、正社員への登用も検討するという。
通常のシステム開発業務のほか、島原半島の農水産物を紹介する地域紹介サイトや生産者のデータベースづくりなどを計画している。
地元住民を対象としたITセミナーも開催するという。
校舎は木造平屋建てで延べ床面積約129平方メートル。
1957年に建てられ、2004年3月の廃校後も住民が建物や芝生を手入れして、良好な状態を保っている。
市によると、投資規模などが市の企業立地奨励制度の要件を満たさないため、奨励金や税制上の優遇措置はないという。
賃料は年間約10万円。
フィルアップの佐々木善浩社長(43)は「黒澤明監督の映画に出てくるような校舎で一目ぼれした。IT技術者は精神的に厳しい環境で仕事をしていて、癒やしが必要。満員電車での通勤の必要がない場所で、伸び伸びと効率的に働いてもらう」と話している。
西日本新聞より
投稿者 trim : 2013年01月28日 15:39